近年、乳癌を発症する方が増えており、特に乳癌は女性特有の癌の中では最も多いのです。そのため、乳癌の予防と早期発見が重視されています。
乳癌 は体質により、 なりやすい人 となりにくい人がおり、自分の体質を知っておくことも予防につながります。また、自分でできる方法で体質改善を行うことにより、少しでも乳癌の発症リスクを抑えることが大切です。
乳癌になりやすい人の体質改善(前編)
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体質による“なりやすさ”の違い
乳癌になると乳房の一部、または全てを切除しなければならず、それは子供を持つママや子供を欲しいと思っている人、またそうでない人にとっても女性として大変辛いことです。
しかし、女性である以上乳癌になる可能性は誰にでもあります。だからこそ、自分が乳癌になりやすい体質なのかを知っていることで、意識を高め早期発見につなげることができます。
乳癌になりやすいと言われているのは、12歳以下で初潮があった人、55歳以上で閉経した人、母親や姉妹が乳癌なった人、出産、授乳経験のない人、出産経験がないか初産が35歳以降の人、閉経後に標準体重の2割を超える肥満になった人、ピルや女性ホルモン、ステロイド剤を常用している人です。
しかし、そのような人でもなりやすいと言うだけで、必ず乳癌になるというわけではありません。
エストロゲンの影響
乳癌の発症には、女性ホルモンのエストロゲンが関係しているといわれています。エストロゲンは女性らしい身体をつくり、30代頃にピークを迎えたあと、加齢に伴い分泌量は低下していきます。
その後は、脂肪組織からエストロゲンがつくられたり、少しでも多くのエストロゲンを受容するため、乳房の乳管上皮細胞にある受容体が増えることでエストロゲンの分泌低下を補います。このエストロゲンを補おうとする機能が乳癌の発症を招いてしまうのです。
私たちの身体の中では、常に癌細胞がつくられていますが、癌細胞を排除する機能との均等が取れているため、増殖し癌を発症することなく癌細胞は消失していきます。
しかし、エストロゲンは乳房の発育を促す作用があるため、発生した癌細胞の増殖を促進させ、乳癌を発症させてしまうのです。
エストロゲンの分泌が低下する出産経験がなかったり、初経が早い人、閉経が遅い人、また閉経後の肥満のため脂肪組織からエストロゲンがつくられることによりエストロゲンの影響を受けている期間が長くなると、乳癌の発症リスクが高くなってしまうのです。
まとめ
乳癌になりやすい人の体質改善(前編)
体質によるなりやすさの違い
エストロゲンの影響