「定期的に乳癌検査を受けて早期発見を努めよう!(前編)」では、乳癌検診のひとつとしてマンモグラフィー検査についてご説明いたしました。後編では、エコー検査についてご説明いたします。
乳癌 検査 には、マンモグラフィー検査とエコー検査どちらがオススメなのでしょうか?
定期的に乳癌検査を受けて早期発見を努めよう!(後編)
エコー(超音波)検査とは?
マンモグラフィー検査とは異なりX線を使わないため妊娠中の女性や体への影響を心配する人にとってはお勧めでしょう。(年間浴びているとされている自然放射線と比較してもマンモグラフィー検査での被ばく率は非常に低いものといわれています。)
そして20代、30代の乳腺が発達している状態でも診断しやすい方法とされています。診察部分にジェルを塗って、手のひらサイズの超音波機器を検査士が乳房に滑らすようにすることでモニターにエコー画像が映し出されます。
乳房に接する超音波機器も肌に当てたり滑らすだけのため、同じ乳癌検査であるマンモグラフィー検査のように痛みを感じることは全くありません。
乳癌検査はマンモグラフィー検査とエコー検査どちらがお勧め?
マンモグラフィー検査では乳房内の石灰化された部分を探し出すために最適な方法です。しかし20代や30代の乳腺が発達している状態では、乳腺が密になっていて画像が白っぽくなってしまい石灰化している部分が判断しづらくなってしまうというデメリットがあります。
一方、エコー検査に関しては検査をおこなう医師の技術や超音波器具の使い方によって残念ながら乳癌を探し出せない可能性も発生してしまうということがあるのです。
それぞれメリットとデメリットがあるため、その時の自身の年齢や妊娠の有無などによって決めることをお勧めします。また近親者に乳癌の人がいる場合は病院に相談するなどして、マンモグラフィー検査とエコー検査を一緒に受けることをお勧めします。
もし乳癌が見つかったら?
今までの乳癌手術では、乳房全切除に加えて大胸筋と小胸筋を切除して胸の付け根にあるリンパ節と鎖骨部分にあるリンパ節を切除していました。しかし近年は医学の発展から胸筋温存乳房切除術や乳房温存手術の方法を取られることも多くなりました。
女性にとって乳癌で最も絶望感を感じざるを得ない乳房切除のリスクを少しでも減らすことができるようになったことは、これから乳癌の治療をはじめる人たちにとっても希望の光となるかもしれません。
このように乳癌治療に関しては手術が主だったものが医療の進歩により放射線や薬物による治療方法が高い力を発揮できるようになってきたことで、可能な限り乳房を温存させるための治療方法もとられています。
乳癌は癌の中でも唯一素人でも触診で探し出せる可能性を持っている病気です。入浴時など意識的に乳房に触れて少しでも気になるしこりが見つかったらすぐに受診するようにしましょう。そして少なくとも年1回は乳癌検査を受けることをお勧めします。
まとめ
定期的に乳癌検査を受けて早期発見を努めよう!(後編)
エコー(超音波)検査とは?
乳癌検査はマンモグラフィー検査とエコー検査どちらがお勧め?
もし乳癌が見つかったら?