北斗晶さんや生稲晃子さんなどの有名人がかかったことで、話題になった乳癌。普段あまり関心のない方でも、有名人がかかると、自分はどうかな…と気になりますよね。今回は 乳癌 の 検診 の 費用 がどれくらいかかるかについてまとめました。
気になる乳癌検診の費用とは?
40歳未満と40歳以上で負担額は違う!
日本では40歳未満の方は、基本的に乳癌検診の補助がなく、費用はほぼ全額自費になります。しかし40歳以上では自治体が行う検診を2年に1回受けられることが多いです。
費用についてもクーポン券などの形で補助が出ます。自己負担額はまったくないか、あっても3,000円程度で済むところが多いようです。お住まいの自治体の健康診断業務を担当している課に問い合わせると良いでしょう。
会社によっては職員や家族に乳癌検診の費用の補助が出るか、保険適用扱いで検診を受けられることがあります。自分またはご主人の会社の福利厚生をよく調べてみてください。少し安く受けられるかもしれません。
また、自分で触ってみるとしこりが触れる、鏡で見るとへこんでいるところがある、などといった場合は、乳癌検診ではなく、病院の乳腺外科を直接受診しましょう。結果が出るのが早いだけでなく、健康保険が適用されるため、自費で検診を受けるより費用が安くなります。
マンモグラフィ検査の費用
マンモグラフィ検査は、自費であれば5,000円程度で受けられることが多いです。視診・触診とあわせて6,000円というところもあります。各自治体や検診をする病院によって微妙に違います。
なお、症状があって病院を受診する場合など、保険適用の場合は3割負担で1,500円程度です。
エコー検査の費用
乳腺のエコー検査は、自費であれば3,500円程度で受けられることが多いです。視診・触診とあわせて4,500円というところもあります。
マンモグラフィと同様、各自治体や検診を行う病院で違いがありますので問い合わせてみると安心です。保険適用の場合は3割負担で1,000円程度です。
マンモグラフィとエコーはどちらを優先すべき?
マンモグラフィ検査とエコー検査、どちらを受けたらよいのか悩む方もいるでしょう。実はマンモグラフィ検査は、若年者や授乳中の乳癌検診にはあまり適していません。
レントゲン写真にしたとき乳腺がくっきりとした白い影として写ってしまい、癌を疑う所見を探すのが難しいのです。このためアメリカでは、検診でマンモグラフィ検査を行う年齢が、45歳以上に引き上げられました。
45歳以上の乳癌を発見するには、マンモグラフィ検査は優秀です。これらから考えると、どちらかひとつしか受けないのであれば、40歳以下ではエコー検査を、45歳以上ではマンモグラフィ検査を選んだほうが、費用対効果が高いと言えるでしょう。
視診・触診+エコー検査+マンモグラフィ検査の費用
乳癌の検診の方法について、2015年11月に東北大学が調査結果を発表しています。初期(2cm以下)の乳癌においては、マンモグラフィ検査だけを行うよりも、エコー検査とマンモグラフィ検査を両方行ったほうが発見率は1.5倍になるというものです。
また、視診・触診は恥ずかしいと思われるかもしれませんが、皮膚の色、へこみ、腫瘍の有無などの所見があると、マンモグラフィ検査でのスクリーニング精度が上がります。
たとえばマンモグラフィで丸い影があったとしましょう。それがほくろなのか、腫瘤なのか、とても分かりにくい時があります。
そのとき視触診をした医師のコメントに「ここに腫瘤があります」という記載があると、マンモグラフィを読影する医師も「この丸い影はほくろではなく、腫瘍だな」とより正確な診断をすることができるのです。
ですから、できれば乳癌検診は視診・触診とエコー検査、マンモグラフィ検査をすべて受けるのが良いでしょう。この場合の費用は10,000円くらいのことが多いです。
乳癌は早期の治療で治りやすい癌のひとつです。発見率が1.5倍であれば、10,000円かけるのも悪くないのではないでしょうか。
まとめ
気になる乳癌検診の費用とは?
40歳未満と40歳以上で負担額は違う!
マンモグラフィ検査の費用
エコー検査の費用
マンモグラフィとエコーはどちらを優先すべき?
視触診+エコー検査+マンモグラフィ検査の費用