乳癌は、現在14人に1人が発症するといわれており、医療の進歩に伴いさまざまな治療法も確立されてきました。乳癌の治療は三大治療がメインとなり、患者さん本人がその治療を選択します。
しかし、場合によっては治療のために死期を早め、生活の質を悪くしてしまうこともあります。そのため、 無治療 を選択し 乳癌 と向き合う女性たちも多く、彼女たちの ブログ から新たな乳癌との闘い方を学ぶことができます。
無治療を選んだ女性のブログから学ぶ、乳癌との戦い方(前編)
- 目次 -
乳癌の三大治療
乳癌と診断された方は、まず手術療法、放射線療法、薬物療法という三大治療についてどの治療をおこなうとよいか説明を受けることになります。
しかし、乳癌はどれだけ小さなしこりであっても手術療法によって切除せずに癌細胞を死滅させることは難しく、しこりの大きさや状態によって、乳房の一部を切除して乳房を温存させるか、乳房の全て、または乳房周辺の組織も含めた切除をおこなう必要があります。
また、一度癌が発生してしまうと身体のどこかに癌細胞が潜んでいる可能性があるため、再発を防ぐためには、手術後に放射線療法や薬物療法によって手術で取りきれなかった癌細胞も死滅させる必要があります。
最近は、高温のラジオ波を癌細胞に当てて熱によって癌細胞を死滅させるというラジオ波熱凝固療法であれば、小さなしこりは手術することなく治療できるのではないかと考えられています。
しかし、現段階ではまだ乳癌の治療としてほとんど取り入れられておらず、自由診療であることや治療実績が少なく癌細胞が死滅しているか判断するために結局手術療法をおこなわなくてはならない場合があること、実施している施設が少ないなどの理由から一般的とはいえません。
そのため、乳癌と診断された場合は、手術療法と他の2つの治療法を組み合わせることが、癌細胞を死滅させ進行、再発、転移を防ぐためには欠かせないのです。
治療が余生を短くする
乳癌の場合、癌がみつかった時の状態によっては、手術療法によっても治療効果を得られない場合もあります。しかし、手術療法により治癒やある程度の延命が期待できる場合は、まず手術療法をおこなわれます。
初期の乳癌であり、手術後に転移や再発の可能性がないと判断されたときには、手術療法以外の治療法をおこなわないこともありますが、状態によっては手術後にも放射線療法や薬物療法をおこないます。
これらの治療は、検査などにより検出される癌細胞の値が極めて少なくなるように、身体の中に潜んでいる癌細胞のほとんどを死滅させることを目的としています。そして、癌細胞が再燃することを防ぐのです。
しかし、この治療により正常な細胞まで傷害を受けてしまうため、免疫力が低下しさまざまな感染症を発症する危険も伴います。また、それにより体力も低下し、身体の各種機能が低下することもありますが、これに関しては、自身の持つ自然治癒力を期待するほかありません。
そのため、癌を治すためにおこなわれる治療が、かえって身体を悪い状態にし、死期を早めたり生活の質を低下させてしまう可能性もあるのです。だからこそ、癌の治療に伴うリスクを踏まえた上で治療をおこなうのか、治療をおこなわないかの選択は患者さん本人に委ねられます。
まとめ
無治療を選んだ女性のブログから学ぶ、乳癌との闘い方(前編)
乳癌の三大治療
治療が余生を短くする