女性の癌患者の中で乳癌が急増しています。乳癌は比較的若い女性の間にも増加しており、まだ若いから心配ないと油断するのはとても危険です。
乳房 に今までと違う症状があらわれたら、すぐに専門医の診察を受けましょう。乳癌は早期発見が何より大切であり、早期治療を行うことにより改善が可能です。
乳房の異変に注意して乳癌予防
乳癌とは
乳癌とは乳房の中の乳腺に発生する癌であり、他の癌と同様に細胞の中の遺伝子異常が蓄積されることによって発生するといわれています。さらに乳癌の発生も進展もホルモンの影響を受けていることが特徴だといえるでしょう。最近若い女性の間でも乳癌が増加している傾向にあり、若いからといって安全だと考えることはできません。
乳房の乳頭を中心として乳腺が放射状に分かれていますが、それがさらに小葉に分かれて乳管で繋がって行き、乳癌の約90%はこの乳管から発生しています。その残りの5~10%は小葉から発生するとされています。乳癌のできやすい場所は、乳房の外側上部が最も多く、その次に内側上部、そして外側下部の順番になっており、右よりも左側の乳房にできやすいといわれています。
乳癌の症状
乳癌の症状としては、乳房のしこりが代表的な症状として上げられます。乳房にえくぼのようなくぼみが見られたり、乳房の変形や不自然なつっぱりがある場合には、乳癌を疑う必要があるでしょう。
初期には痛みがないケースが多く、大きくなると傷みも伴う場合がありますが、部位や程度によって症状は異なるので、発見しにくい場合もあるでしょう。
乳房にしこりがあれば全て乳癌というわけではなく、痛みを伴う場合には乳腺症である可能性が高いです。しかし全体的に良性の乳腺症と区別し難いので、乳房に何らかの症状がある場合には、専門医の診察を受けましょう。定期的な乳癌検診も重要です。
乳癌の早期発見には
女性の中で最も多い癌である乳癌ですが、唯一セルフチェックで発見できる癌でもあります。月に1度セルフチェックを行うことによって、乳癌の早期発見が可能だといえるでしょう。これは簡単でリスクも費用も必要なく、とても優れた検診方法です。
入浴する際に石鹸を手につけて、直接乳房を洗うことによってセルフチェックが可能です。乳房とワキの下部分にシコリがないかを、手で「の」の字を書くようにしてチェックしてみましょう。また鏡の前で両手を挙げてみて、乳房にえくぼや引きつれがないかチェックしたり、仰向けになって乳房やワキを手で触ることも効果的です。
このように月に1回でも念入りに自己検診していれば、もし乳癌にかかったとしても早期に発見が可能になることでしょう。
乳房を守るために
現在は医療技術も発展して、乳癌の治療法も手術や放射線治療、薬物療法と様々あります。乳癌の手術をする際にも、早期であれば乳房のシコリだけを切除することが可能です。
さらに病変の部分や広がりの関係により、乳房の一部だけを切除する手術もありますが、これらは早期発見によって乳癌の広がりが小さい場合に行うことが可能ですので、何よりも早期発見が重要だということがわかります。
乳癌によって乳房を切除するか、温存するかは大きな差があるでしょう。最近では温存手術を行う率が増加していますが、これは乳癌の種類や進行度、再発の可能性などを考慮した上で慎重に決定する必要があるでしょう。
乳癌の手術による様々なリスクを未然に防止するためにも、本人のセルフチェックがとても重要だといえます。入浴時には手に石鹸をつけて乳房を直接洗う習慣をつけて、少しでも乳房の異変を感じたら早めに専門医の診察を受けることが、乳房を守るために何よりも大切な方法だといえるでしょう。
まとめ
乳房の異変に注意して乳癌予防
乳癌とは
乳癌の症状
乳癌の早期発見には
乳房を守るために