最近よく耳にすることがある 無気力症候群 ですが、うつ病と同じだと思っている人は沢山いるはずです。しかし、うつ病とは大きく異なる特徴があります。根が真面目で、昔から大人受けの良い、良い子だった人で最近やる気が起きない人は知っておく必要性があります。
一生懸命な頑張り屋さんは、無気力症候群にご用心!
無気力症候群を知ろう
無気力症候群とは、その名の通り無気力になってしまう病気なのですが、すべてに無気力になるのではなく、本業に対してだけ無気力になるのが、無気力症候群の特徴です。
別名、退却神経症ともいい、まさに仕事や学業から逃げ出したいのに、逃げる事ができない状況に追い込まれているために、どうすることもできず、無気力になってしまうのです。
うつ病との違い
無気力症候群というと、うつ病の一種のように思われがちです。実際にうつ病と一緒に併発する可能性も高い病気ですが、無気力症候群だけの場合は、うつ病とは大きく異なる特徴があります。
うつ病は何に対しても無気力になりますが、無気力症候群は本業だけで、普段の生活の趣味やプライベートや副業に対しては、全く支障がでません。
それに比べて本業の方は、ひどくなると仕事であれば退職を余儀なくされたり、学業であれば退学しなければいけないほどになってしまったりと、本業に対しての無気力感がとても大きくでます。
そして、一番の大きな問題はうつ病なら、病気になった時の危機感がありますが、本業だけに無気力な無気力症候群は、食欲がなくなる訳でもなく、寝不足や不安感に襲われるわけでもないので、最悪の場合は数十年、本業に無気力のまま生活することとなります。
なりやすい人の特徴
無気力症候群になりやすい人の特徴は、完璧主義で頑張り屋の人、なんでも一生懸命に頑張るタイプで、完璧にできなければやらないというタイプの人です。
昔から親や先生、周りの大人から評判が良くてどちらかというと良い子のタイプです。几帳面で何事もきちんとやらないと気がすまない人が、無気力症候群にかかりやすいです。
親に言われたとおりに動くタイプや、先生の受けがいいからなど、自分の意志そっちのけで人生の重要な決定をしてきた人に多く、自分の本当の意志に向き合わずに人格形成が未熟な人が大学合格後や、目標の会社に入社後などにかかりやすくなります。
もともと、昔からの性格でやる気に乏しく、だらしない人はかかりにくいようです。
無気力症候群の予防策
最大の予防策としては、完璧を求めないことを目標にすると良いです。無気力症候群にかかる人は、自分の力以上に完璧や高みを望んでしまいがちです。
しかし、高みや完璧を目指してみても、自分の持てる力以上の物を必要とするのでは、当然失敗ばかりするのです。そして失敗を繰り返すと、次第にどうせうまくいかないなら、最初から興味を持たないようにしようと無気力に陥って行きます。
まずは失敗にこだわらず、なにごともほどほどにするということが一番の予防策に繋がります。完璧主義の人に多いのは、数字で表すとなにごとも100%完璧に!という考えが多いようです。
そこを100%にせずに、うまくいかないときは70%60%くらいでも、良しと考えて行動すると無気力症候群を防ぐことができます。
無気力症候群はもともと元気で行動的で、一生懸命な頑張り屋さんがなりやすいので、そんな人たちの足をひっぱる、とても迷惑な病気だと言えます。
しかし頑張りすぎる人には、見方を変えれば脳からの休んでほしいという、小さな警笛なのかもしれないので、無視せずにじっくりと向き合うことも重要です。
まとめ
一生懸命な頑張り屋さんは、無気力症候群にご用心!
無気力症候群を知ろう
うつ病との違い
なりやすい人の特徴
無気力症候群の予防策