足に合わない靴やハイヒールを履いたり、歩く姿勢が悪かったりすると次第に足裏に痛みやしびれを感じることがありませんか?これはモートン病という病気かもしれません。
まだ認知度は低いですが、早期発見と早期治療をするためにも モートン病 のことを知っておきましょう。
足に合わない靴やハイヒールはモートン病になる危険性あり!
モートン病ってなに?
モートン病はアーチ構造からなる足の骨格のトラブルがきっかけとなって起こった神経障害の一種です。足の前のほうに力がかかることによってつま先に負荷がかかり足の神経を圧迫します。特に足に負担がかかるハイヒールを履く女性がかかりやすい病気です。
モートン病の症状
モートン病の具体的な症状として足裏の足の指の間(症状があらわれやすいのは足の中指とくすり指の間、または人差し指と中指の間)から指先にかけて痛みやしびれを感じることがあります。
この痛みは強いこともあり、足だけではなくふくらはぎにまでおよび脳天に響くような痛みを感じる人もいます。また人によっては痛みではなく異物感がある気持ち悪さを感じる場合もあり、さまざまな症状があらわれますので注意が必要です。
痛みは常時継続するわけではなく、足の裏に負担がかかるような動作を行った時に症状として出やすい病気です。場合によっては靭帯が圧迫されることによって神経に腫瘍ができて腫れることにより感覚が麻痺してしまう知覚障害になることもあります。
なぜモートン病になるの?
モートン病は足幅の狭い靴や足の動きが制限されるような靴、自分の足のサイズや形が合わない靴、ハイヒールなどを常時履いている、また地面が硬い場所でのスポーツなどが原因で発症するといわれています。
足に負担のかかる靴を履くことによって足が変形して足の前の部分や足指の神経が圧迫され痛みやしびれを感じることになります。また外反母趾や偏平足など足のアーチ構造に異常がある人がなりやすいようです。
モートン病はハイヒール(特に足先が細いピンヒール)を履く女性に多い病気ですが、中腰で長時間仕事をする男性にも多く見られます。要するに足裏の指の付け根に負荷がかかる動作が多いとモートン病にかかりやすくなります。
モートン病にかかった時の対処法
足に合わない靴やハイヒールを履くことによりモートン病にかかっている場合は、まず足の負担を軽減するため、自分の足のサイズや形に合わない靴やハイヒールの使用をやめて安静にすることが大切です。
合わない靴やハイヒールを履くことが中止できない場合は、足底板という靴の中敷を使用して、足指の骨に負荷がかからないようにすることもできます。
また、足指の運動によってモートン病の治療をする場合もあります。足指の関節の曲げ伸ばしなどのストレッチで血液の循環を促し、足指の筋力を鍛えて足の形を正常に保つ必要があります。
足指の筋力を鍛えるのに効果的なのは足のストレッチや足の指を使用してタオルを手繰り寄せる運動や足の指でじゃんけんなどです。
痛みがつらい場合は、外用や内服に鎮痛剤を投与することもありますが、激しい痛みの場合は麻酔薬やステロイドの注射も考えられます。
こういった治療法でも改善されない場合は、神経剥離が神経腫摘出などの手術をすることもあります。
モートン病は早期発見すれば手術などせずに治ります。足指の裏や足首、ふくらはぎなどに痛みやしびれを感じるなど異常があれば、まずは今履いている靴をヒールの低い足幅が広い靴に変えてみましょう。それでも改善しない場合はまずは整形外科を受診しましょう。
モートン病の予防
モートン病の予防としては、足に合わない靴や足先が細いハイヒールを履くことを極力避けることです。常日頃から自分の足に合った靴を履いて足に負担がかからないような正しい姿勢で歩くことを心がけるとよいでしょう。
専門家に学び正しい靴の選び方や正しい姿勢で歩く方法など学ぶのもよいでしょう。また長時間の爪先立ちや中腰の姿勢もモートン病になる原因となります。こういった状況を避けられない場合は、意識して足のストレッチを定期的に行うことをお勧めします。
まとめ
足に合わない靴やハイヒールはモートン病になる危険性あり!
モートン病ってなに?
モートン病の症状
なぜモートン病になるの?
モートン病にかかった時の対処法
モートン病の予防