メニエール病 と診断され、さらに治りにくい病気だと知ると不安に感じることでしょう。しかし、早期に診断を受け、適切な治療やリハビリを行うことにより 症状 を軽減させることができます。
また、長く付き合う病気だからこそ、発作が起きたときには少しでも苦痛を感じない対処法を身につけることや、メニエール病であることを周囲に理解してもらうことも大切です。
メニエール病の症状とうまく付き合う方法(前編)
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段階別にみられる症状
メニエール病は多くの場合、めまい以外の症状である耳鳴り、低音性難聴、耳閉感が最初にあらわれます。
はじめのうちは、耳鳴り、難聴、耳閉感が繰り返しあらわれ、徐々に悪化していき、あるときからめまいがあらわれはじめます。中には、最初から激しいめまいを生じ、一気に難聴になってしまう場合もあります。
メニエール病の発作といわれるめまい、耳鳴り、低音性難聴、耳閉感の4症状があらわれるようになると、発作のある活動期と症状がない安定期が繰り返されるようになります。
発作は毎日起こる方や、週に1回程度、月に1回程度など人によって違いはありますが、だいたい2ヶ月から3ヶ月程度、活動期が続きます。酷い方では1年近く続くこともあり、ストレスや季節の変わり目などの環境の変化が原因で活動期へ移行するといわれています。
活動期と安定期を繰り返して慢性期になると、感覚を司りめまいを生じる前庭の機能が鈍くなってくるため、めまい自体は軽くなります。感覚は前庭以外の器管によって補われるため、平衡機能は保たれます。
しかし、音を伝える機能は補う器管がないため、耳鳴り、低音性難聴、耳閉感は残ってしまう場合があります。
メニエール病が及ぼす影響
メニエール病の慢性期になると、めまいが軽くなるため日常生活への影響は少なくなります。しかし、何度も突然の激しいめまいを経験したことにより、再びめまいが起こるのではないかという不安や恐怖感から外出ができず、社会活動へ悪影響を及ぼすことがあります。
メニエール病は、原因がはっきりしないものの、几帳面や神経質といった性格の方に多いという特徴があるため、慢性期に入ってもこのような理由で自宅に引きこもりがちになってしまう方が多いといわれています。
まとめ
メニエール病の症状とうまく付き合う方法(前編)
段階別に見られる症状
メニエール病が及ぼす影響