マンモグラフィー 検査は、乳がんの初期段階での早期発見には非常に大切な検査です。しかし、この検査でよく耳にするのが「 痛い 」ということです。
マンモグラフィー検査の特徴を知って少しでも痛みが軽減する受診の方法をわかりやすくお伝えします。
検診にいかないと。でも、マンモグラフィーは痛いって本当?
マンモグラフィーは痛いって本当?
マンモグラフィー検査は、乳がんの初期症状のしこりを早期に発見できる検診のひとつで乳房のX線撮影です。
検査時に撮影装置の板の上に乳房を乗せて、2枚の板で挟み乳房の厚みが4~5センチになるまで引っ張りながら撮影します。厚みが薄ければ薄いほど鮮明な画像が撮影でき、がんなどの病変を見逃しにくくなります。
当然乳房を板で挟むわけですから、ある程度の痛みも想定されます。これも個人差があり、痛くて苦しかったという人と全く痛くなかったという人がいます。しかし往々にして、どうしても我慢ができない程の痛さではないようです。
撮影装置は安全に設計されているため、乳房がつぶされすぎるということありません。検査が終了すると自然に痛みはとれます。
マンモグラフィーが痛い理由
マンモグラフィー検査の時に、乳房をそのまま撮影してしまうと乳房の深部まで撮影するためには放射線の量も多くなり、血管や脂肪組織が重なり合って撮影されるため乳腺の状態が不鮮明で病変の判別ができにくくなります。放射線量が多い割には鮮明な画像が撮影できないという結果になります。
これが乳房の厚みを4~5センチにすれば、血管や脂肪組織の重なりが少なくなり乳腺の状態をより鮮明に映すことができます。
また撮影に時間がかかることも痛みの要因のひとつです。やはり良いポジションで撮影を行うための確認に10秒程度かかり、その間痛みを我慢することになります。
検査時期や年代でも痛みの程度は異なる
どのような乳房のサイズでも検査は可能ですし、痛みの程度と乳房の大きさに因果関係はありません。男性の場合でもマンモグラフィー検査を行う場合もあります。
痛みに関係するのは大きさではなく乳房の中の乳腺の量です。乳腺の量が多ければ乳房が硬くなるため、検査装置の板で挟んだ時に、より圧力をかけるので痛みを強く感じる場合があります。
年齢が若く授乳経験がない20代の女性などは乳腺の量が多く最も痛みが強い年代です。また、月経前も乳腺が張っているので乳房が硬くなり痛みを感じやすくなります。
少しでも痛くないように検査を受けるには
月経前はホルモンの影響で乳房が張るため、痛みを感じやすくなりますのでこの時期は避けましょう。月経が終わって1週間以内が最も痛みが軽減されるといわれているので、その時期に検査を受けることをお勧めします。
マンモグラフィーの痛みは、検査技師の技量によるところもあります。いかに乳房を均等に2枚の板に挟むかという点では、検査技師に差が出てきます。
特に装置の角に乳房が当たっての痛みや部分的に乳房が引っ張られるための痛みなどは、検査技師に明確に伝え乳房の挟み方を工夫してもらうようにしましょう。
痛みを軽減できれば、定期検診を行うことも気持ちが楽になり病変を見逃すことが少なくなります。マンモグラフィーは痛いからといって検診を行わず、手遅れとならないように受診の仕方も工夫しましょう。
どうしても痛みに耐えられないといった場合、マンモグラフィーからエコー(超音波)検査に切り替えることを検討することも可能です。
特に20代、30代の場合は、マンモグラフィーでは乳腺の密度が高いため乳がんと乳腺の判断がつきにくい場合があります。
まとめ
検診にいかないと。でも、マンモグラフィーは痛いって本当?
マンモグラフィーは痛いって本当?
マンモグラフィーが痛い理由
検査時期や年代でも痛みの程度は異なる
少しでも痛くないように検査を受けるには