光線過敏症 は軽度のものから重度のものまで様々です。日光を浴びて異常が出るようなら日傘をさしたり長袖を羽織ったりして直射日光に当たることを避けましょう。
光線過敏症かな?と思ったら日光を避けましょう
光線過敏症とは
光線過敏症は日光に当たることによって起きるアレルギーの一種で、日光アレルギーとも言います。厳重に日光を避けなければいけないものと、徐々に日光に慣れることで症状が無くなるものがあります。
光線過敏症の症状と原因
日光にさらされてから10分以内に蕁麻疹が生じ、数時間から数日間続く日光蕁麻疹という症状があります。海などで酷い日焼けをして広範囲に蕁麻疹ができると発熱、頭痛、吐き気などかゆみ以外にも不快な症状が出ます。
化学物質(化粧品や香水、医薬品)が付着した場所に日光が当たると発赤や炎症、蕁麻疹が出る化学物質が原因の光線過敏症というものもあります。これは日光(紫外線)が原因で化学物質に対するアレルギーが誘発されたと考えられています。
また、一部の内服薬でも起こることがありますので皮膚科で相談するときには服用中の薬も漏らさず伝えるようにしてください。
日光に当たったところに複数の赤いブツブツしたものや粟粒サイズの水泡が見られ、かゆみを伴う多形日光疹というものもありますが、これは原因不明で女性や日に当たる機会が少ない人に多くみられます。
このブツブツは数日から一週間程度で消え、繰り返し日光に当たることで症状が徐々に出なくなるという変わった特性を持っています。
日光に当たって異常が出た場合は医師に相談しましょう
水ぶくれを伴うような酷い日光蕁麻疹が出たら病院に行ってください。日光蕁麻疹以外にも自己免疫疾患の1種である全身性エリテマトーデスの疑いもあるため、日光蕁麻疹であることが明らかではない場合、検査をされることがあります。
蕁麻疹の他に発熱、頭痛などの諸症状がある場合は医師にその旨を告げ、軟膏や抗アレルギー薬などを処方してもらうと早く良くなります。
日光を浴び続けるのは蕁麻疹による症状を悪化させるので絶対に止めて下さい。また蕁麻疹が出ている間は飲酒、入浴など体を温めることは避けてください。
化粧品や香水が原因の光線過敏症は刺激の少ない化粧品に変えるなどして悪化しないように努めてください。
医薬品(シップなどの貼り薬周辺、塗り薬を塗ったところが赤くなる、稀に内服薬が原因で日光蕁麻疹と似たような症状が出ることもある)が原因の場合は医師と相談して原因となっている薬を止めるか、止めることが出来ない場合は厳重に重ね着をして日光から守りましょう。
春になって薄着で外出し始めると、赤いボツボツや粟粒サイズの水泡ができてびっくりすることがありますが、だんだん日光に慣れてくると症状が軽くなってくるので、かゆみが我慢できない時に病院に行くくらいで良いでしょう。
日焼けをしないように普段から気を付けている人がたまたま長袖の腕をまくったところが日光にさらされてこのような症状が出ることが多いようです。
光線過敏症の治療
化学物質(化粧品や香水)が原因の光線過敏症は即座に原因となる化学物質の使用を中止するとともに、日光蕁麻疹と同様、日光(紫外線)を徹底的に避けることです。日焼け止めを塗る、長袖の衣服を着用する、日傘をさすなどが良いでしょう。
医薬品によって引き起こされた光線過敏症は、薬を変えることが出来るかどうかその薬を処方してくれた医師によく相談してください。
その上で症状がひどい場合はステロイド剤の塗布、服用、かゆみを抑えるために抗アレルギー薬が処方される場合もあります。光線過敏症は再発することもありますので、薬で治ったと思ってもできるだけ直に日光に当たらないように日焼け止めの塗布、長袖の着用を習慣づけてください。
唯一、多形日光疹のみ日光に当たる量を増やしていくことで、日光に対する感受性を下げることが出来ますので、あまり心配しなくても良いでしょう。しかし、水泡が酷い、かゆみが酷い場合はお薬を処方してもらい、少しずつ日光に慣れていくようにしてください。日焼けを気にする方は日焼け止めを持ち歩くと安心です。
まとめ
光線過敏症かな?と思ったら日光を避けましょう
光線過敏症とは
光線過敏症の症状と原因
光線過敏症かな?と思ったら日光を避けるようにしましょう
光線過敏症の治療