いつの間にか口の中にポツッと白い口内炎。 食べ物 を口にするときや歯を磨く際にも激痛が走りとてもわずらわしいものです。ほとんどの場合は数日で完治しますが、何か別の病気の可能性も考えられるそうです。
今回は 口内炎 を紹介します。
食べ物、健康的な生活でも改善されない口内炎は恐い病気かも
口内炎ってなに?
口内炎とは口の中、周辺にできる粘膜に起こる炎症の総称です。実際には炎症のできる場所によって口角炎、舌炎、口唇炎、歯肉炎とそれぞれ呼び名があります。
一般的に知られているものはアフタ性口内炎と呼ばれるもので、口の内側の粘膜に強い痛みを感じる直径5mmくらいの白いツブ(この炎症をアフタと呼ぶ)ができます。
口内炎ができる原因とは?
はっきりとした原因はわかっていませんが、現段階で主に原因として考えられているものとしてはストレス、睡眠不足や病気などによる疲れや免疫力の低下、鉄分やビタミン不足などです。
そしてそのほかにも食べ物を口にするとき口の内側を噛んでしまった際の傷口から細菌が入り込み口内炎になってしまう場合もあります。
口内炎にはなにか病気が潜んでいる場合も?!
口内炎は主に1週間から10日程度で完治するといわれています。しかし食べ物を見直したり健康的な生活に変えても口内炎が長期間続いたり繰り返しなる場合は、何か病気のサインかもしれません。
子供が口内炎になった場合は毎年6月から8月ころに流行するヘルパンギーナの可能性があります。ヘルパンギーナは高熱が出て、口蓋垂をはじめ口の中には口内炎や水泡ができて食べ物を口にするときに強い痛みをともなう病気です。
この病気は大人に感染した場合、40度近い高熱や強い関節痛など症状の出方が子供より重くなることが多いため家族内での看病には十分注意が必要です。
そのほか子供の場合、手足口病でも口内炎ができます。38度台の熱が出て、特有の症状としては手足などに水疱を伴った楕円形の紅斑ができます。
そもそも抵抗力の弱い妊婦や高齢者、乳幼児、また糖尿病や悪性腫瘍など大きな病気を患っている人は病気治療の投薬の影響でカビ菌が口の中に増殖するカンジダ性口内炎を発症する場合があります。
投薬が原因で発症した場合はステロイドや抗生物質の使用を中止するなどの方法が取られます。口内炎の症状が続いた場合は病院で診てもらうことをお勧めします。
口内炎の予防・治療法とは?
口内炎の原因としてビタミン不足があるため、積極的にビタミン豊富な食品を摂取するようにしましょう。特に口の中の粘膜にもよいといわれているビタミンはビタミンCやビタミンBになります。
ビタミンCが多く含まれている食品はピーマン(赤・緑)、パセリ、柑橘系、のり、ハム、ベーコン、レバー、明太子、アセロラジュースなどです。
ビタミンCはコラーゲンの生成に大きく影響していて、骨や筋肉、血管を丈夫にする働きがあって、骨や皮膚、粘膜の形成をする力を持っています。そしてウイルスや細菌を攻撃して排除する働きである免疫力を高める働きもあります。
ビタミンB群の中でも皮膚や髪の毛、爪の再生に力を発揮するビタミンB2が多く含まれている食品はレバー、のり、アーモンド、卵などです。
そのほかビタミンB群の中で目や口、鼻、耳の周囲への湿疹を避ける働きのあるビタミンB6が多く含まれている食品はにんにく、レバー、青魚(サンマ、サバ、アジ)、まぐろ、かつおなどです。
もし口内炎ができてしまった場合はアルコールや辛いものなど刺激物は炎症の完治を遅らせる要因となります。そして食べ物の見直しのほかにも健康的な生活をおくるということも重要になります。
何らかの病気に見舞われると体の免疫力が弱まり口内炎ができやすい体になります。ストレスや慢性的な睡眠不足は口内炎に限らず体に大きな影響を及ぼします。そのため口内炎ができてもなかなか完治しづらい状態が続いてしまいます。
普段より定期的な歯磨きを忘れず口の中を常に清潔に保ち生活の見直しをしましょう。また以上のことをおこなっても口内炎の状態が良い方向に向かわない場合は、口内炎用の市販薬を塗る方法も一つです。
それでも完治しない場合はレーザーで焼くなどの治療法もありますのでの一度病院で診てもらいましょう。
まとめ
食べ物、健康的な生活でも改善されない口内炎は恐い病気かも
口内炎ってなに?
口内炎ができる原因とは?
口内炎にはなにか病気が潜んでいる場合も?!
口内炎の予防・治療法とは?