口内炎になってつらい思いをしたことがある人は多いですが、ほとんどの場合が自然に治ってしまうため病院での受診を考える人は少ないでしょう。
口内炎 は放置しておいて大丈夫なのかそれとも 病院 での治療が必要なのか、そして病院に行くとしたら何科を受診すれば良いのか考えます。
口内炎は放置する?病院へ行く?
口内炎の種類
口内炎はアフタ性口内炎、カタル性口内炎、ウイルス性口内炎、カンジダ性口内炎と大きく4つの種類に分類されます。
最も一般的なものはアフタ性口内炎です。アフタ性口内炎の原因ははっきりしていませんが過労やストレス、ビタミン不足や胃腸の病気などが関係している場合が多いです。
カタル性口内炎は入れ歯の不具合や熱い物を飲食した際の火傷や化学薬品による刺激など物理的刺激が原因になります。
ウイルス性口内炎は口腔内の粘膜がヘルペスウイルスなどに感染したことが原因になります。
カンジダ性口内炎は口腔内のカンジダ菌が異常繁殖したことが原因になります。いずれのタイプも全身の免疫力の低下や口腔内の衛生状態が悪いことも関係しています。
病院での受診を考える
口内炎ができてしまうと痛みから食事を楽しむことができなかったり、話をするのにも違和感があったりしてとてもつらい思いをしますが、しばらくすると自然に治ってしまうことが多いためそのまま放置している人も少なくありません。
口内炎ができてしまった時に自分でできる対処法としては市販薬を利用する、栄養バランスに気を付ける、休養をとるなどの方法がありますが、それでも症状が長引く、ひどくなる、何度も繰り返すなどの場合は病院での受診を考えたほうが良いです。
病院での受診を考えた際に何科を受診すれば良いのか迷う場合は原因や症状から何科を受診するのかを判断します。
歯科での受診
入れ歯の調子やかみ合わせの不具合が原因であればやはり歯科に行くのが一番です。歯科ではかみ合わせを調整したり消毒や薬の塗布などをおこないます。必要であれば塗り薬や痛み止めの薬を処方する場合もあります。
レーザー治療を施す歯科医院もあります。原因がよくわからない口内炎の場合でもとりあえず歯科を受診してみても良いでしょう。口腔内以外の要因がある場合でも対処療法で症状が和らぐことが考えられます。
皮膚科での受診
熱いものを食べた際の火傷や薬品などの刺激に対する反応などが原因と考えられる、または原因がよくわからない場合には歯科以外に皮膚科での受診も可能です。
歯科と同様に消毒をして塗り薬やうがい薬などを処方するのが一般的です。
耳鼻咽喉科での受診
耳鼻咽喉科でも口内炎の治療をおこなっています。口腔内全体や特に喉の奥に口内炎ができている場合は歯科よりも耳鼻咽喉科の範疇となります。歯科や皮膚科と同様に対処療法が中心となります。また耳鼻咽喉科でもレーザー治療をおこなっている医院もあります。
内科での受診
ウイルス感染が考えられる場合は発熱など口内炎以外にも何らかの症状がでていることが多いです。そのような時は内科を受診して全身症状の改善をはからないと口内炎の治りも悪くなります。
また生活習慣病などが原因で免疫力が低下しているために口内炎になりやすい場合や、口内炎が何か大きな病気のサインであることも考えられます。
歯科、皮膚科、耳鼻咽喉科などで対処療法の治療を受けても症状がなかなか良くならなかったり何度も繰り返す場合は全身疾患を疑って一度内科を受診することをお勧めします。
口内炎の予防
口内炎になってつらい思いをしないために普段から体調管理や生活習慣に気を配りましょう。できるだけ疲れやストレスをためないように気を付け、暴飲暴食を避けて栄養バランスの良い食事を摂るように心がけます。
特にビタミンB2を積極的に摂取したほうが良いとされているので、サプリメントなどを利用するのもひとつです。口腔内を清潔に保つためには正しい歯磨きに加えて洗口剤でのうがいなども有効です。
そして虫歯は放置せずにきちんと治療することも大切です。また唾液の分泌が少なく口腔内が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなり口内炎の原因となりやすいので、唾液の分泌をうながすような体操などを取り入れてみるのも良いでしょう。
まとめ
口内炎は放置する?病院へ行く?
口内炎の種類
病院での受診を考える
歯科での受診
皮膚科での受診
耳鼻咽喉科での受診
内科での受診
口内炎の予防