膠原病は、発見が医師でも難しいといわれている難病の一つです。膠原病の診断はかなり難しいのですが、 血液検査 であればいくつかの項目を調べることで 膠原病 であるかどうかをある程度判明することができるといわれています。
ではその血液検査などの検査方法とは、どのようなものなのでしょうか。その点についてご説明します。
膠原病が血液検査で発見できるその検査方法とは!
膠原病とは
膠原病は、自己免疫疾患やリウマチ性疾患、結合組織疾患という三つの疾患が重複して起こる病気です。初期症状では疲れやすいとか風邪を引きやすいなどの症状があらわれますが、膠原病であると特定できるまでには時間を要します。
膠原病の種類によって関節リウマチの場合には、関節、SLEでは腎臓や皮膚などに炎症を起こしやすくなります。
膠原病の検査方法とは
膠原病が疑われる場合には、血液検査や尿検査、関節や腹、胸などのX線検査を行います。さらにMRIやCTなどの画像検査やRI検査といわれる体内に放射線を出す物質を入れ炎症のある部分を発見する検査などを行います。
全身にわたる炎症が膠原病の場合には起こりますので、検査も全身的なものが必要となります。
膠原病の血液検査では
まず最初に血液検査が、中心的な検査となります。
膠原病では、自己抗体が自身を攻撃しますがさまざまな自己抗体が血液中にないかどうかを検査します。といいますのも免疫が暴走することによって炎症が慢性的に起こりますので血液検査をすることによってどのような抗体で炎症が慢性的に起こっているのかなどが判明するからです。
このような自己抗体の種類で、さまざまな症状の出る膠原病の中の病気を特定します。
具体的な血液検査の方法とは
膠原病はこのように診断が難しいのですが、5つの項目を血液検査で調べることによってある程度どの種類の膠原病であるのかを特定することができます。
それは、次の5項目です。
赤血球の数を調べることは、膠原病の症状の一つに貧血があげられますので赤血球の数が低下しているのかどうかをみるためです。血液の主要成分は赤血球ですが、長期的に体内に炎症がある場合には赤血球が炎症を抑えるために闘いますので数が減少します。
次に白血球の数です。膠原病の一種である関節リウマチや全身性エステマトーデスなどの病気がある場合には、白血球の数が少なくなります。
白血球は体内に入ってくるウイルスや細菌と闘う免疫機能の主要な成分です。白血球の数が基準値よりも少ない時には、体内の免疫機能に支障があるという可能性が高まります。
CRPの値といいますのは、C反応性たんぱくと呼ばれるものです。ウイルスや細菌の感染、脱水症状などの炎症がある場合にCRPが現れます。
CRPの陽性が続いているような状態では、炎症が持続しているということがわかります。そして炎症が治まってくますと急速に正常値になりますので、治療効果や病勢を知るためにも大切な指標となります。
CRPの数値は、膠原病に罹っている場合には高くなります。しかし膠原病でも例外として全身性エリテマトーデスでは、CRPの数値の大きな上昇というのはないとのことです。
血小板の数ですが、全身性エリテマトーデスでは血小板の数が少なくなります。
血小板は、出血を止める働きをするのですが、何かの病気が体内にあると数値に影響が出ます。
自己抗体では、自己抗体の種類や有無を調べるということで膠原病の診断ができる材料となります。自己抗体は、自分を攻撃する抗体ともいえるものなのですが、体内に自己免疫機能疾患がなければ存在しません。
免疫機能は、本来体の外から侵入した敵を攻撃する役目ですが、膠原病などの自己免疫機能疾患に罹患すると自分の組織や細胞をこの免疫機能が攻撃してしまいます。
このように膠原病の病名を確認するためだけでなく、病名の診断がついた後であってもたびたび検査を行ないます。体内で起きているさまざまな情報や異変を特に血液を調べることによって知ることができます。
血液には免疫にかかわる物質や細胞などが含まれていますが、膠原病の種類の特定に役立つからです。
まとめ
膠原病が血液検査で発見できるその検査方法とは!
膠原病とは
膠原病の検査方法とは
膠原病の血液検査では
具体的な血液検査の方法とは