病気になって抗がん剤を使用すると髪の毛が抜けて脱毛をしてしまう人が非常に多いです。髪の毛が全体的に抜けてしまうため悲しい気持ちになってしまう人が多いです。
そこで今回は 抗がん剤 で 脱毛 が起きる理由は何か、対策方法も紹介していきます。
抗がん剤で脱毛が起きる理由は?対策方法も紹介!
- 目次 -
抗がん剤を使用するとなぜ脱毛がおきるの?
人間の髪の毛には成長期から成長停止期、そして脱毛期を繰り返します。自然に髪の毛が抜けるのはこのサイクルを繰り返しているからです。髪の毛は根にある毛母細胞と呼ばれている毛を作る細胞が分裂して成長をしていきます。
毛母細胞は体内の細胞で最も細胞分裂が多く行われています。抗がん剤は細胞分裂が多い場所に強い影響を与えます。毛母細胞は細胞分裂が多く行われているため薬の影響をうけて脱毛がおこってしまいます。
抗がん剤で脱毛すると髪はその後どうなる?
抗がん剤治療を開始してからすぐに脱毛はおこりません。多くの人が抗がん剤を使用し始めてから2週間または3週間で脱毛が始まっていきます。人によって脱毛の程度は違いますが、多くの人が髪の毛がごっそり抜けていきます。
しかし、抜けた髪の毛はもう生えてこないかと言うとそうではありません。抗がん剤治療を終了した3ヶ月から6ヶ月の間にまた再び髪の毛が生えてきます。ただし人によっては髪の質が元の髪の毛と違うくなる場合があります。
脱毛を防ぐ冷却装置が注目されている!
抗がん剤によって髪の毛が抜ける現象を防ぐためにアメリカなどでは頭皮冷却法が使用されています。頭皮を冷やすと血行が悪くなり、抗がん剤の体内への血中濃度は高まっても頭皮は血行が悪いので抗がん剤の影響をうけにくく、脱毛がおこりにくいと言われています。
実際にアメリカやイギリスでは脱毛を防ぐ冷却帽子を利用している人が多く、抗がん剤を使用してもほぼ脱毛をしないと言う人がたくさんいます。日本ではまだ認可されていないので頭皮冷却法が用いられている病院は非常に少ないです。
脱毛悪化しないための大事なポイント
抗がん剤を使用すると脱毛がおきてしまいますが、なるべく悪化しないようにポイントを紹介します。1つ目は髪の毛は短くすることです。髪が短いと脱毛がおこっても目立たず量も少ないと思うので精神的な気持ちを和らげることができます。
2つ目は頭皮は常に清潔にすることです。頭皮の脂肪は顔の約3倍もあるため、ケアをしないと痒みやフケなどがでてきてしまいます。髪は3時から9時にかけて伸びていきますので夜にシャンプーをして頭皮を清潔に保ちましょう。
ドライヤーで髪の毛を乾かす場合は低温で行い、なるべく毛髪を刺激しないようにしましょう。またこの時期はどうしても脱毛してしまうので育毛剤や発毛剤を使用する必要はありません。
ウィッグや帽子は医療用の物を使用しよう
脱毛が気になる場合は、ウィッグや帽子を使用すると良いです。しかし、市販のウィッグや帽子はおしゃれ用の物が多く、抗がん剤を使用している人には合わない場合が多いです。
ウィッグや帽子を選ぶ時は抗がん剤治療を行って敏感になってしまった肌に優しい物を使用するようにしましょう。
また、ウィッグや帽子を被るとどうしても蒸れてしまうので通気性の良い物を選んで使用するようにしましょう。インターネットなどでも抗がん剤治療の人が使用するウィッグや帽子をたくさん販売しています。
中にはオーダーできる物もあるので自分に合った軽くて肌に優しい使いやすい物を購入するようにしましょう。
抗がん剤で脱毛してもいずれ生えてくる!
抗がん剤で抜けてしまった髪の毛はいずれ生えてくるので心配をする必要はありません。まずは治療に専念し、抗がん剤治療を終えるようにしましょう。
まとめ
抗がん剤で脱毛が起きる理由は?対策方法も紹介!
抗がん剤を使用するとなぜ脱毛がおきるの?
抗がん剤で脱毛すると髪はその後どうなる?
脱毛を防ぐ冷却装置が注目されている!
脱毛悪化しないための大事なポイント
ウィッグや帽子は医療用の物を使用しよう
抗がん剤で脱毛してもいずれ生えてくる!