基礎体温は体が最低限の機能のみ働かせているときの体温のことをあらわし、私たちが活動することによってつくられる熱の影響を受けていない状態の体温のことをいいます。
この 基礎体温 を毎日記録して 表 にしていくと、できあがったグラフからホルモンの働きをはじめとするさまざまな体の様子を知ることができます。
基礎体温の表からみえるホルモンの働きと体調の変化(前編)
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朝一番の体温測定
基礎体温は、私たちが活動することによってつくられる熱を取り除いた体の基礎となっている体温であるため、測定するときの条件が重要です。
普段は、体を動かすことで熱がつくられるという意識はないかもしれませんが、たとえば、手や足は筋肉が指令を受けて伸び縮みすることにより思い通りに動かすことができます。そして、その指令を出すために脳が働いています。
このような、たったひとつの小さな動きであっても体の中ではあらゆる機能が働き、それにより熱がつくられています。そのため、基礎体温を知るためには、体の機能が長時間低下している朝一番に活動する前の体温を測定する必要があるのです。
また、体がつくり出す熱は私たちの意思による働きだけでなく、体内リズムを調整する機能によっても変化します。そのため、毎朝、同じ時間に測定することにより、より正確な基礎体温を測定することができます。
基礎体温の表への記入方法
基礎体温は1日だけの体温では体の変化を知ることができません。そのため、測定した基礎体温を毎日記録してその変化をみることが大切です。
基礎体温の測定は、風邪などのときに使用する体温計とは異なり、下2桁まで細かく測定できる基礎体温計を使用します。そして、基礎体温を記入する表も同じように下2桁まで記入できる基礎体温表に印をつけていきます。
そして、日々記入している印をつなげていくと折れ線グラフができあがり、そのグラフによって、体調の変化やホルモンの働きをみることができます。
月経の開始した日を1日目として毎日カウントしていき、その後次の月経が始まったらリセットしてまた1日目からカウントをはじめます。この月経開始日から次の月経が始まる前日までのカウントが自分の月経周期ということです。
多少の個人差はありますが、月経周期は25~38日間であれば正常といわれています。
また、基礎体温表には基礎体温の他に不正出血や風邪気味などの体の変調を記録しておくことにより、それが後に大変役立つ情報となります。
まとめ
基礎体温の表からみえるホルモンの働きと体調の変化(前編)
朝一番の体温測定
基礎体温の表への記入方法