肝機能や腎機能について血液検査を病院で実施しますが、その検査というのは 血液 検査 tp というものです。では血液検査tpというのは、どのような検査なのでしょうか。またその検査では、腎機能や肝機能のどのような問題点が判明するものかなどについてご説明します。
肝機能に関係する血液検査 tpとは、どのようなものか
血液検査tpとは
Tpというのは、総タンパク質と言われるもので血液中に含まれるさまざまな種類のタンパク質の総量をあらわします。
主なタンパク質としては、免疫グロブリンやアルブミンなどが含まれています。そしてこの検査は、血液検査でも腎機能や肝機能の検査に用いられるものです。
血液検査の基準値とは
一般的な血液検査での基準値とは、統計学的に検査データとして健康な人たちのものから得られた数値をもとにしています。その方達の95%が該当する範囲となります。
また健診機関や医療機関によって基準値というのは異なります。統一されたものというのはなく、多くの40代の健康人を基準値は対象としたものですので、未成年者や高齢者の方の場合には当てはまらないということもあります。
そして基準値よりも検査結果が、高い場合はHでHigh、下回っている場合にはLでLowと表示されます。しかし基準値を逸脱している場合でも異常や病気があると必ずしもいえないこともありますので、必ず医師に検査の結果や病気の診断について相談してください。
血液検査 tpでの基準値とは
総タンパク質tpの血液検査における基準値というのは、以下のようになります。
成人総タンパク質の基準値は、男性が6.3 g/dlから8.1 g/dlで女性は6.3 g/dlから8.1 g/dlです。この基準値を超えた場合や不足した時には病気を疑う必要があります。
血液検査 tpによる診断ポイントとは
タンパク質は、大部分は肝細胞で合成されます。そのため、肝機能低下時には総タンパク質は低下します。
主に、栄養状態や全身機能の状態を把握する為の検査や肝機能や腎機能の病状の把握、高脂血症の検査などに用いられます。
血液検査 tpで基準値が異常な場合には
常に血清総たんぱくは、一定の状態が体内で保たれています。しかし腎臓や肝臓などの機能などに異常が出ると血清たんぱくの値は変わります。
tpが低いという場合には、肝臓の働きが肝硬変などで低下している時で十分にたんぱく質の合成ができない時や消化や吸収の障害などがある時です。
また腎臓のネフローゼ症候群などの病気では、たんぱく質が尿の中に流れ出てしまうことで低値になります。
またがんや重症の感染症、甲状腺機能障害などでも大量に血液中のたんぱく質が消費されることでtpが低値になります。さらに偏った食事をしていると健康な人でも栄養摂取不足によって低たんぱく状態になるということがあります。
tpが高いという場合は、感染症や慢性の肝臓病、自己免疫疾患、多発性骨髄腫に罹っているということも考えられます。
血液検査 tpで異常がわかる病気とは
上述しましたが、tpである総タンパク質の異常があるとさまざまな病気に罹っている可能性があります。しかしすぐに異常値であったからといって、病気というわけではないのですが注意をする必要があります。
疑われる疾患としては、tpが高値の場合には、高蛋白血症や肝硬変、慢性肝炎、悪性腫瘍、多発生骨髄症、脱水症が疑われます。また低値の場合には、ネフローゼ症候群や低蛋白症、肝障害、浮腫、栄養不良等の危険性があります。
このように健康診断などの血液検査を実施して、tpの基準値を外れている場合には上述した何らかの異常がある可能性がありますので、さらに精密検査を受け適切な診断や治療を受けて下さい。
まとめ
肝機能に関係する血液検査tpとは、どのようなものか
血液検査tpとは
血液検査の基準値とは
血液検査tpによる診断ポイントとは
血液検査tpでの基準値とは
血液検査tpで基準値が異常な場合には
血液検査tpで異常がわかる病気とは