花粉症の症状というと鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ところが、中には悪寒がしたリ、微熱が出たりする場合もあるようです。風邪の症状との違いはどこにあるのでしょうか。
花粉症 の 症状 としての 微熱 についてご紹介いたします。
花粉症の症状の微熱は風邪とここが違う
花粉症の症状
花粉症の特徴的な4つの症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみです。花粉症によるくしゃみは発作のように何回も繰り返して起こり、花粉のシーズンが終わるまで続きます。
鼻水は水のようにサラサラしていて、風邪のときのように粘り気のある黄色い鼻水になることはありません。また、鼻づまりや目のかゆみも強くなります。
さらに、花粉が喉から気管に入ることによって、乾いた咳が出る場合があります。重症化すると気管支の粘膜が腫れてしまうので、呼吸困難に陥ってしまうこともあります。
皮膚に花粉が付着して肌荒れを引き起こしたり、耳に入って耳のかゆみを生じさせたりするようなこともあります。
症状が重い場合にはだるくて倦怠感がある、熱っぽい、頭重感があるというような全身的な不調を訴える方もあります。
花粉症の症状としての微熱
花粉症の症状としての発熱は37.5℃以下の微熱が続くということが一般的です。花粉症で免疫力が低下してしまい、鼻づまりがひどくなって鼻や喉の粘膜に炎症をおこしてしまうことで副次的に発熱や頭痛などを引き起こすのが原因であると考えられています。
また、花粉を風邪のウイルスなどと同じように異物と認識することで、体の免疫が異物を体外に排出しようとすることが発熱の原因になっているという考え方もあるようです。
風邪などで発熱するのはウイルスなど原因となるものに対抗するために体が体温を上げて免疫力を高めようとするためです。
その際、体は体温を外に逃がさないように血管を収縮して血流を低下させます。その結果、体表面までは熱が行き渡らなくなってしまうので悪寒を感じることになります。
花粉症でも微熱という症状とともに悪寒を感じる場合があるようですが、このことからも体が花粉をウイルスと同様の異物だと認識しているということが言えるかもしれません。
花粉症と風邪の見分け方
微熱があると花粉症なのか風邪なのかまぎらわしいということがあるかもしれません。
熱に関しては風邪による発熱には微熱の場合もありますが、37.5℃以上になることがあります。一方、花粉症による発熱は37.5℃未満の微熱が続くというのが特色です。
また、上述したように花粉症の鼻水はサラサラした水のようなものですが、風邪のときの鼻水は粘性があって、色も黄色や黄緑色になるようなことがあります。
花粉によって炎症が起きて、鼻の中や喉の奥の気道にまで炎症が広がると、花粉症でも咳が出ることもありますが、風邪のときのように痰の絡む咳ではなく、乾いた咳が続く状態になります。
さらに、風邪症状と決定的に違うのは目のかゆみです。通常の風邪で目のかゆみを伴うことはほとんどありません。
花粉症のシーズンは季節の変わり目にもあたり、風邪の流行期と重なることもあります。微熱がある場合など、風邪だと思って市販の風邪薬を服用するようなこともあるかもしれません。
当然、花粉症の症状は風邪薬では改善されません。逆説的ではありますが、風邪薬が効かないようであれば、花粉症の可能性が出てくると言うこともできます。
花粉症の微熱対策
風邪で発熱した場合にはしっかり休息をとって、免疫力を高めて風邪を治すことが重要です。花粉症の場合にも十分な睡眠など休息は大変重要です。
ただし、花粉症の場合は根本的な原因が花粉にありますので、極力花粉を体内に取り込まない工夫が最も大切になってきます。
マスクの着用や花粉の付着しにくい衣類や寝具を選ぶこと、部屋をこまめに掃除すること、空気清浄機などを使用することなど一般的な花粉症対策が花粉症による微熱対策となります。
まとめ
花粉症の症状の微熱は風邪とここが違う
花粉症の症状
花粉症の症状としての微熱
花粉症と風邪の見分け方
花粉症の微熱対策