女性ホルモンは、女性の美容や健康に欠かせないものです。最近では、不足した 女性ホルモン を補うための サプリ も多く見かけるようになりました。
しかし、ただ単に不足しているホルモンを補うだけではいけません。女性にとって必要なのは、女性ホルモンがバランスがよく分泌されている状態なのです。
女性ホルモンに合わせたサプリの活用と美容法(前編)
女性に関わる2つのホルモンの役割
体調を整えたり、さまざまな臓器や組織が機能するために必要なホルモンは100種類以上あるといわれていますが、その中には女性にとって大切な女性ホルモンも含まれています。
女性ホルモンにはプロゲステロンとエストロゲンの2種類があり、共に脳からの指令を受けて卵巣でつくられています。
プロゲステロンは、排卵後から次の月経までの間に多く分泌され、基礎体温を上げたり、子宮内膜に厚みを持たせたり、乳腺を発達させて女性の体を妊娠しやすいように整え、妊娠を継続させるという大きな役割があります。
妊娠を望む女性にとっては重要であり、子宮体がんを防ぐ効果もある一方、肌荒れや腹痛、頭痛、むくみ、便利などの体の不調を招くホルモンでもあります。
また、シミやニキビなどの肌トラブルを起こし、男性ホルモンに近い作用もあるため、ヒゲが生えたり、毛が濃くなるといった女性に悩みをもたらすこともあります。
エストロゲンは、月経の終わり頃から排卵前まで多く分泌され、ツヤのある髪やなめらかな肌、ふくよかな胸など女性らしく美しい体をつくることから美のホルモンと呼ばれることもあります。
コラーゲンの生成を助けたり血流をよくするため、肌の調子が整い張りが出ることにより化粧ノリが良くなったり、ホルモンの影響で穏やかな気持ちになります。
このように、2つの女性ホルモンは月経周期に伴って女性にさまざまな影響を与えているのです。
ホルモンバランスの大切さ
2つの女性ホルモンを比べてみると、エストロゲンの方が美容を意識している女性に良い影響をもたらすことがわかります。そのため、エストロゲンを増やすことにより、美しさを手に入れることができると考える方がいます。
しかし、エストロゲンが増えて優位になってしまうと太りやすくなり、髪が薄くなったり、不妊症や子宮筋腫、子宮内膜症、乳がんなどの女性に多い病気を発症しやすくなります。
他にも、老化を促進させたり血栓ができやすくなるなどさまざまな病気を引き起こしやすい体質になってしまいます。これは、単純にエストロゲンが多い場合だけでなく、プロゲステロンが少なくなるなど、結果的にエストロゲンが優位となってしまう状況に問題があります。
また、プロゲステロンが多くても体の不調を招き、エストロゲンの良い効果を低下させてしまいます。そのため、どちらのホルモンも程よいバランスで分泌されていることが大切です。
しかし、女性ホルモンはバランスを崩しやすいホルモンであり、さらに20代後半から40代前半に分泌のピークを迎えて、その後は年齢に伴い低下してしまい、それに伴って更年期障害や骨粗しょう症などの問題も起こってきます。
そのため、常に適度な分泌量とバランスを意識しなくてはなりません。
まとめ
女性ホルモンに合わせたサプリの活用と美容法(前編)
女性に関わる2つのホルモンの役割
ホルモンバランスの大切さ