若年性健忘症と聞くと、もしかしたら自分もそうかも?と思い当る節がある人は多くいると思います。誰もがなんとなく気づいているはずの症状があります。
若年性健忘症 は、便利な世の中になったおかげで、携帯やパソコンに頼りきりになり、自分で調べない、自分で書かない、自分で考えない、という日常がもたらした悪影響なのです。
要注意!便利だからと脳を使わないと、若年性健忘症になる!
若年性健忘症とは?
若年性健忘症とはまだ俗称にすぎず、正式な病名としては確立されていません。しかしながら、物忘れが激しくなってきている若者が、急増しているのは事実です。
若年性健忘症は、アルツハイマーに似た病と、とらえがちですが全く違う部分があります。アルツハイマーは、脳の中にはっきりと異常な部分があるのがわかるのですが、若年性健忘症に関しては、脳に全く異常が見られないのです。
しかしながら、異常な物忘れの状態は、日常の生活の中でハッキリあらわれているので、これから細かい研究がなされるべき病気なのかもしれませんが、少しでも異常を感じたら、脳神経外科か神経科の受診をおすすめします。
若年性健忘症の症状
健忘症と呼ばれるだけあって、物を忘れる、物を覚えられない、その日の日付や曜日がわからなくなる、人の話している内容が理解できなくなる、あれ、それ、と呼称して物の名前がでてこない、などの症状がでます。
しかしこれだけの症状を並べてみても、一般的に誰もが心当たりがある症状ばかりです。一番の目安は日常生活に支障を感じてきた時や、他人から見て様子がおかしいと感じられ、注意された時です。
ただアルツハイマーと違い、若年性健忘症は、もしかしたら私はちょっとおかしいかも?と自覚があるのが特徴です。
若年性健忘症になる原因
原因は便利な世の中にあります。近年では、スマートフォンやパソコンなどで情報をあつめようと思えば、いくらでも集められる時代になりました。
わからない漢字も、携帯に文字を入力するだけで、簡単に表示され実際に自分の指を動かして、紙に書き込むようなこともしなくなりました。
昔は、情報がほしければ、人と会話して集めたものです。人と連絡を取りたければ、手紙をしたためました。風情のある物が全て、なくなりつつあると同時に、とても便利にもなってきたのです。
しかし、人間関係は希薄になり、会話も日常の中で減っていきました。同時に、脳や体への刺激も少なくなってきたのです。
人間は五感や触感を刺激すればするほど、能力が高くなります。見る、触れる、考える、歩く、それがドンドン減っていく為に、若年性健忘症という未知の病が出てきたのです。
何もかもが便利になった時、若年性健忘症という病名はなくなり、もっと正式な病気として名称も治療法も確立されている未来もあるのかもしれません。
若年性健忘症に対する予防
刺激がなくなってしまったなら、刺激を与えるというのが一番の予防策になります。
たとえば、手紙を書いてみる、いつも通らない道を歩いてみる、あまり話した事ない人と話してみる、やったことのない趣味を増やしてみるなど、とにかく普段やっていないことをやって、自分に刺激を与えます。
調べ物も、ただその場で携帯をみるのではいつもと変わらないので、図書館に歩いてでかけ、いろいろな本を自分の足で探してみます。外に出ることで、人との会話は自然と多くなるものです。
それが、調べ物となると余計に図書館の司書さんに聞いたり、見たりして脳にはとても刺激が与えられます。実際に動いてすることは、人間としての見識も広げてくれます。
もしかしたら、外に出ることであなたの人生自体に影響を与える素敵な、刺激をくれる人物と出会えるかもしれません。
まとめ
要注意!便利だからと脳を使わないと、若年性健忘症になる!
若年性健忘症とは?
若年性健忘症の症状
若年性健忘症に対する予防