新聞やテレビなどでアルツハイマーについて報じられていない日はないほどですが、64歳以下で発症する若年性アルツハイマーは患者の年齢から見過ごされてしまったり、うつ病などと間違えられたりすることが多いと言います。
早期発見をするために 若年性 アルツハイマー の 初期 症状 についてご紹介いたします。
早期発見が大切な若年性アルツハイマーの初期症状とは
早期発見はなぜ大切なのか
どのような疾患であっても早期発見は大切ですが、64歳以下で発症する若年性アルツハイマーは発症する年代が現役世代であることから、ことさら早期発見が大切になってきます。
現役世代は責任世代でもあり、患者本人だけではなく家族も含めて対処の方法を考えていかなければならないことが多いからです。
若い時期に発症すると高齢になってから発症する場合に比べて闘病の期間が長くなるものです。その上、高齢者のアルツハイマーの患者に比較するとデイケアの受け入れ施設が少なかったりするなど、社会的な認知度がまだまだ低いために苦労することも多いようです。
患者の年齢からアルツハイマーを疑わず見過ごしてしまったり、うつ病など他の精神疾患と間違えてしまったりすることも多く見受けられるようです。
現在のところアルツハイマーは抜本的な治療はできないものの、その進行を緩やかにすることができるようになってきています。そういう意味においても早期発見をして、寄り道や遠回りをすることなく治療を始めることが重要なのです。
若年性アルツハイマーの初期症状とは
日常生活の中で一番わかりやすい症状は同じことを何度も繰り返して家族に尋ねるようになるといった極端とも言える記憶力の低下です。
いわゆる健忘症の場合は後で思い出すことがあったり、少しヒントを与えられると思い出すのですが、アルツハイマーの場合はそういうこともできなくなることが多いようです。また、この極端な記憶力低下を補おうとしてちょっとしたことでもメモを取るようになる場合もあるようです。
計画を立てて順番に行動することができなくなります。女性の場合、一番わかりやすいのが料理をすることができなくなることだと言われています。ご存知の通り、料理は材料の買い出しから始まって食材の下処理、味付けなどの手順を考えて実行しなければ完成しません。
また、数字の処理ができなくなることがあることから、大量のものができてしまったり、味付けが違ってきたりするようなこともあるようです。
やり慣れたことができなるなることがあります。通いなれたところに電車で向かおうとしていて駅で立ち往生してしまうとか、毎日使っていた洗濯機が使えなくなってしまうとかの症状です。
日付や場所、季節などがわからなくなります。目の前のことしかわからなくなりますので、移動してもどのようにしてその場所に来たのかはわからないことが多いです。また、季節もわからなくなりますので、これから暑くなるのか寒くなるのかというようなことも考えられなくなります。
空間把握が苦手になります。距離感が取れないのでつまずいたり、ぶつかったりすることが多くなります。
話したり、書いたりすることが苦手になります。言葉につまってしまうことが多くなるために会話に参加できなくなったり、同じ話を繰り返したりするようになります。
また、このことが原因でいままで続けてきた趣味やボランティアの活動などから遠ざかったり、仕事を続けることができなくなったりして他人との交流を閉ざしてしまうことがあります。
自分の行動をたどれないために物の置き忘れが非常に頻繁に起こるようになります。四六時中ものを探していたり、なくなったものを家族のせいにするなどして若年性アルツハイマーの発症に気づくことも多いようです。
人格の変化がみられる場合もあります。イライラすることが多くなったり、猜疑心が強くなったりすることが多いようです。また、気分がひどく落ち込むようなこともあるために周囲がうつ病と間違えてしまうようなこともあります。
若年性アルツハイマーの早期診断の利点
若年性アルツハイマーを疑って医療機関を受診して確定診断が下るまでに半年ほどの時間がかかるという報告があります。
初期症状に思い当たることがあれば、一日も早い受診をお勧めします。早ければ早いほど、進行を抑える治療を受けられるのが早くなりますし、患者本人を含めて今後の生活について話し合うという大切な時間が持てます。
また、医療機関や自治体のサポートを早くから受けることによって介護をする家族の負担が軽減されるという利点もあるのです。
まとめ
早期発見が大切な若年性アルツハイマーの初期症状とは
早期発見はなぜ大切なのか
若年性アルツハイマーの初期症状とは
若年性アルツハイマーの早期診断の利点