「依存症の治療とは、どのようなものか(前編)」では、依存症とはどのような状態であるのかご紹介いたしました。後編では、 依存症 になる原因や 治療 法についてお伝えいたします。
依存症の治療とは、どのようなものか(後編)
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依存症になる原因とは
依存症になっていく原因というは一つではありません。そしてどうも依存症という行動になる原因というのは、まだはっきりとは解明されていないとのことです。ただなりやすい糸口のような事例としては、次のようなものがあります。
普通の生活を送っていても依存症になる場合もあります。決して派手な行動をしていないのに依存症に陥るということがあります。
例えば嫌なことがありその憂さ晴らしでお酒を飲んだのが次第にエスカレートしたというような事例です。たとえばお酒を料理をしながら飲むというのが、ちょっとした一日のストレス解消の手段だったという方が、キッチンドリンカーになってしまうということなどです。
また人生でこれまで賭け事などは、したことがなかったのに一度だけやってみようと思って入った競馬などで大当たりしてしまい、それからやめられなくなったというような事例です。このようなタイプの人達は、決してギャンブルなどに衝動的な人ではありませんが、依存症になることもあるのです。
また予想できやすいのは、リスキーな刺激を求めるという人達です。たとえば、リスクが快感となっていて車などでのスピード違反の常習者は、ギャンブル依存症に陥るという可能性が高いでしょう。
性格的にリスクに対しての感覚が麻痺しているので、依存症に陥りやすいと推測できます。そしてさらに強い刺激や快感を求めようとして違法薬物に手を出すということになりやすいのです。
このように依存症になるのは、全く違うタイプの人たちであってもなる可能性があり依存症の原因としては、はっきりしないというのが現状です。
依存症の治療方法とは
依存症に対して薬物による治療法は有効性が、多くの精神科領域の疾患において証明されているようです。しかし、ギャンブルにおける依存症の場合には、決め手となる薬物療法としては、はっきりとしたものがありません。
また自助グループでの治療として同じ依存症の問題を抱えた患者同士が集まってミーティングをするという方法もあります。この方法は、信頼できる方法であると言われています。
例えばアルコール依存症の方たちの断酒会などがこのような治療にもあたります。ミーティングの場に依存症を脱した人とまだ依存している人が同席し話し合う事が有効な治療となりますし、長期的な再発防止にもつながります。
さらに家庭内に大きな問題がある場合や学校や職場などの社会的な要因が関係しているのであれば、それらを明確にしていくということも重要です。
学校や職場、家庭での問題では、変えられることと変化できないことがあります。しかし適切な相談窓口などの設置や医師などの助言を受けることで少しでも改善できるのではないでしょうか。
まとめ
依存症の治療とは、どのようなものか(後編)
依存症になる原因とは
依存症の治療方法とは