月経の周期は個人差がありますが、月経終了日から数えて25日から30日の間に次の月経がある場合は、正常な範囲です。周期が24日より短い場合は 頻発月経 と言い周期によっては、月に2回のペースで月経があることもあります。
頻発月経になる原因はいくつかありますが、身体に何らかの異常があるSOSとして症状が出ている場合があるため、原因を突き止め早めに治療を始めましょう。
周期の短い頻発月経は身体からのSOS!
頻発月経は「休みたい」という身体からのメッセージ
頻発月経は過労やストレスと密接な関係があります。女性の身体は環境の変化や体調によって、月経の周期が変わることはよくあることなので、1~2カ月の頻発月経が短期間であった場合は特に問題はありません。
しかし半年以上というような慢性的な頻発月経である場合は、ホルモン剤の投与を受けるなどの治療が必要です。過度のストレスに長期間さらされると、ホルモンのバランスが崩れ体調に様々な症状が現れます。
月経の周期に重要な役割を果たしている、女性ホルモンのバランスが崩れると排卵や着床にも影響があり、閉経が早まったり、女性特有の病気になる可能性が高くなります。月経の周期が乱れるのは、身体がストレスに疲れ「休みたい」というメッセージを発信しているのかもしれません。
いつかママになるためにホルモンバランスを整えましょう
頻発月経があっても特に体調が悪くなるわけでもなく、そのまま放っておく人も少なくありません。しかし頻発月経であるということは、排卵やホルモンの分泌に異常があるということなので、妊娠しにくい身体になってしまう危険性があります。
ホルモンバランスの乱れは長期化すると元の正常なバランスに戻すのに時間がかかり、妊娠も年齢とともに、しにくくなっていくので、将来赤ちゃんを産みたいと考えている場合は、少しでも早くホルモンバランスを万全に整えることが大切です。
毎日基礎体温を測っていると自分の体温のリズムと月経の周期を把握できます。正しい月経周期が把握できていると、今の自分の状態を知ることができるため、ストレスをうまく逃がすタイミングを掴みやすくなります。
そしてなるべくストレスと溜めないことで、いつでも赤ちゃんを迎える体制を整えることができます。
頻発月経の治療
病院で頻発月経だと診断されたらどんな治療をすればよいのでしょうか?月経不順の治療は、まず基礎体温をきちんと測り、排卵されているのかどうかを確認します。
排卵が確認できれば治療の基本は生活改善となります。食生活や生活スタイルを見直し、自分の抱えているストレスと向き合うことで精神が安定すれば、月経の周期も自然に正常な状態に戻ります。
排卵がされていない可能性がある場合は、女性ホルモンの分泌や卵巣の機能に問題がある場合があるため、薬物治療を併用することがあります。
怖いのは、実は月経による出血ではなかった場合
ごく稀に月経が頻繁にあると思っていたのに、実は月経ではなく別の病気による出血であることがあります。出血の原因と考えられる病気には、子宮筋腫、子宮内膜炎、子宮がんなどがあります。
これらの病気は初期で見つかれば高い治療効果が得られますが、気が付かずに放置しておくと命の危険をも伴う深刻な事態となりますので、不安を感じたらすぐに病院で検査を受けましょう。
月経血と不正出血を見分けることはとても困難ですが、月経の場合は2~3日目が出血量のピークとなりその後は徐々に減り5~6日ほどで終ります。血液の色も日ごとに薄くなり、終わりのほうでは茶色いおりものとなることもあります。
一方、不正出血の場合は赤いサラサラとした鮮血やレバーのような大きなかたまりが出ることがあります。出血期間は1日で終る場合もあれば長期間にわたってダラダラと続く場合もあります。
出血中の腹痛も冷や汗をかいたり、うずくまってしまうほどの痛みがある場合は、月経ではない可能性が高いと言えます。
まとめ
周期の短い頻発月経は身体からのSOS!
頻発月経は「休みたい」という身体からのメッセージ
いつかママになるためにホルモンバランスを整えましょう
頻発月経の治療
怖いのは、実は月経による出血ではなかった場合