貧血は女性に多く見られる病気で実際に貧血に悩まされている方も多いと思います。また自覚症状がなくても密かに貧血が進行している場合もあり放っておくと危険な病気です。 貧血 になると身体にさまざまな症状があらわれますが特に 目 には比較的わかりやすい症状があらわれます。
目を見ればわかる?女性に身近な貧血
貧血は酸欠
人間は血管を通して血液によって身体中に酸素を送りさまざまな筋肉や臓器を動かしています。
酸素を運ぶために重要な役割を果たしているのは血液中の赤血球やヘモグロビンですが、何らかの原因で赤血球やヘモグロビンが減少すると十分な酸素を運ぶことができなくなり身体が酸素不足の状態になってしまいます。このように身体が酸欠になった状態が貧血です。
貧血になり酸素が足りない状態が続くと身体にはさまざまな障害があらわれます。
女性に多い貧血
一般的に男性よりも女性のほうが貧血になりやすいといわれています。日本では成人女性の5人に1人が貧血あるいは貧血予備軍であるというデータもあります。
女性は生理で定期的に出血があるうえ出産に際しても出血することなどからどうしても貧血になるリスクが高くます。
また妊娠中や授乳中は胎児への酸素供給や母乳への栄養供給が優先され母体は貧血状態になりやすくなります。さらに過度のダイエットなども女性の貧血の原因にあげられます。
目でわかる貧血
身体の健康状態は目に現れやすく、貧血の場合も目に症状がでることが多くあります。一番多くいわれているのは貧血になるとまぶたの裏が白くなるということです。あっかんべをするように下のまぶたの裏側を見てみると、健康な状態であればきれいなピンク色をしています。
ところが貧血状態にある時は赤みを失い白くなっています。これは貧血のため赤血球の中のヘモグロビンの量が極端に減少しているためです。ヘモグロビンには酸素を運ぶ以外にも血液を赤くする作用があるため、ヘモグロビンの量が減少すると血液が赤みを失います。
まぶたの裏には多くの毛細血管があり血流の状態がわかりやすく、他の部位よりも比較的簡単に確認することができるため医師も貧血の有無を調べる時にはまず下まぶたの裏をチェックします。この方法は貧血のセルフチェックにも簡単に利用できます。
まぶたの裏の色だけでなく目の下のくまも貧血による症状の場合があります。目元の皮膚は薄いので貧血により血流が悪くなり停滞してしまった黒ずんだ血液が透けて見えてくまになります。慢性的に目の下にくまがある場合は一度貧血を疑ってみても良いかもしれません。
その他の貧血の症状
まぶたの裏が白い、目の下にくまができる以外にも貧血により目にあらわれる症状があります。貧血で脳が酸欠状態になると脳の働きが鈍くなり、脳内の視覚中枢が正常に働かなくなることにより目がかすむという症状になります。ひどい場合は一時的に視力が低下することもあります。
さらに貧血のよる症状は目以外にも身体のいたるところにあらわれます。倦怠感、眠気や息切れなど全身的な症状から頭痛、肩こり、めまいなども貧血の症状としてあらわれます。
さらには抜け毛や肌荒れの原因が貧血である場合もあります。また爪が薄くなり外側に反り返りスプーンのようになるスプーン状ネイルもよくみられる貧血の症状です。
貧血の予防
貧血の予防には栄養バランスの良い食事が効果的です。特に鉄分、葉酸、ビタミンB12の摂取を心がけますがタンパク質やビタミンCもあわせて摂取する必要があります。食事だけで補いきれない部分はサプリメントなどを利用してみても良いでしょう。
また適度な運動で身体の代謝を上げたり睡眠をしっかりとって疲れをためないことも大切です。
貧血で病院に行く
ほとんどの場合きちんとした治療をすることで貧血は改善されます。貧血が疑われる症状がいくつかある、または長期的に続くようであれば病院を受診することをお勧めします。
また大きな病気のひとつの症状として貧血がみられる場合もありますので、自己判断せずに病院を受診することは重要です。貧血で病院を受診する場合は内科や循環器内科が一般的ですが、女性の場合は産婦人科を受診するのも良いでしょう。
まとめ
目を見ればわかる?女性に身近な貧血
貧血は酸欠い
女性に多い貧血
目でわかる貧血
その他の貧血の症状
貧血の予防
貧血で病院へ行く