いつも手足が冷たい、冷え過ぎで手足がしびれる、夏は冷房がつらいといった冷えに悩む女性は数多くいます。冷え性は女性に特に多く男性の冷え性はあまりききません。女性に冷え性が多いのはなぜでしょうか。 冷え性 のメカニズムや 原因 についてみていきましょう。
つらい冷え性を引き起こす原因は?
冷え性と冷えは別物
気温の低い場所にいると心臓から一番遠い手足を中心に一時的に血流が悪くなり、ゾクゾクとするような冷えを感じたり、手足が氷のように冷たく感じたり、痛さを感じたりすることは誰にでも経験があることです。
このような「冷え」はあくまで一時的なものですが、 「冷え性」というのは恒常的にこの冷たさや痛みやしびれを感じるものです。また冷える場所も手足だけでなく、背中や腰といった身体の中心部にまで及ぶことも多いものです。
「冷えは万病のもと」という言葉があるように、身体が冷えた状態でいることは様々な病気の引き金になるとも言われています。
身体が「冷える」メカニズム
身体が冷える原因はズバリ「血流」です。体温は全身に張り巡らされている血管内を絶えず巡っている血液によって調節され、保たれています。その仕組みとしては、外気温が高いときには体温を下げて適温に保つため血管を広げて血流量を増やすことで体内に熱がこもることを防ぎます。
反対に外気温が低いときには血管を適度に収縮させて必要な血流量を保ち、温かい血液を全身に廻らせることで体温の低下を防いでいます。このときの血管は表面積をできるだけ少なく抑えることで余分な熱の放出を抑えている状態です。
しかし、冷え性の場合は血管の収縮の度合いが強く、血流が滞った状態となっています。そのため心臓から離れた手足を中心に冷えを感じるのです。
このような「冷え」のメカニズムですが、女性は男性に比べて血管が細く、また血流量も少ないために冷えを感じる人がとても多いのです。
冷えを感じないように身体を冷やさない工夫する
このように、血管の収縮を抑え、血流を確保するためには「冷え」を感じないようにすることが冷え対策として最も大切なことです。冷えを感じないようにするコツは、身体の内側からも外側からも温めることが必要です。
もうひとつ、冷えにくい身体作りをすることも大切です。身体の内側から温めるには、ショウガに代表されるように食事や飲み物など「体を温めるもの」を意識的に摂るようにすることで冷えに対して対策となります。
プラス、身体の外側から温める方法ですがよく言われているものとしては、「3つの首」が大切といわれています。
「3つの首」で体温を逃がさない
3つの首とは、手首、足首、首の3か所のことです。この3か所には太い血管が通っており外気温の影響をとても受けやすい場所なのです。
しかも、この太い血管が寒さのため収縮することは、末端の血管に送り出される血流量も減ってしまう(つまり血の巡りが悪い状態)となってしまうのです。そのため冷えを感じやすくなるわけなので、3つの首をしっかり保温するのはとても大切なポイントなのです。
首には室内でもストールやスカーフなどのネックウォーマー、手首足首にはハンドウォーマーとレッグウォーマーというように、3つの首を外気に触れないようにするだけでも寒さの感じ方が違ってきます。
また、身体の中心線に沿って背中やお腹をカイロや湯たんぽで保温することももちろん忘れてはならない大切なことです。
冷えにくい身体づくりを目指す
そもそも冷えにくい身体作りをすることは最も大切なこと。繰り返しになりますが、冷えは血流の少なさが大きな原因です。
基礎代謝を上げ、全身の血の巡りをよくするには適度な運動を続けること、バランスのとれた食事を意識する、といった健康維持の基本的なところをしっかり続けることが冷え知らずの体質改善につながるのです。
まとめ
つらい冷え性を引き起こす原因は?
冷え性と冷えは別物
身体が「冷える」メカニズム
冷えを感じないように身体を冷やさない工夫する
「3つの首」で体温を逃がさない
冷えにくい身体づくりを目指す