ヒアルロン酸といえば肌の潤いや張り、弾力を保ち若々しさを引き出す物質として女性にとても話題となっています。近年では美容製品だけでなく、サプリメント、 目薬 など一般の人が簡単に入手できる多くの商品にも ヒアルロン酸 が含有されています。
今回はヒアルロン酸を紹介します。
ドライアイ改善の強い味方、ヒアルロン酸入り目薬とは?(前編)
ヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸とは私たちの体の眼球や皮膚、関節、血管、内臓、脳など各所に存在しています。水分を保つ働きがあるため皮膚などに対しては潤いやしっとり感を引き出すことができます。
そのため年齢を重ねて乾燥やしわが気になりだした肌にはヒアルロン酸が含まれた化粧水や美容液などの基礎化粧品を使用することによって張りを取り戻すことができるとして特に女性に人気が広がっています。
美容整形ではメスを入れることなくヒアルロン酸注射という皮下注射によって短時間でしわのくぼみをなくすというわずか数十分の施術で若々しさを取り戻すことができるとして、美を追求する手段として身近に感じる女性も増えたようです。
またヒアルロン酸は組織に弾力性を持たせてクッションのような役割をもつと共に骨をスムーズに動かす潤滑剤の役割を果たしていることから、50代ごろからあらわれる膝などの関節痛にも効力を発揮する物質として薬などに含まれています。
近年では一般の人でも容易に摂取できるようにサプリメントとしても多く商品化されています。そしてうるおいを持たせるという効力から近年ますます増加しているドライアイに対して使用する目薬にもヒアルロン酸が含有されています。
ヒアルロン酸入り目薬の効能とは?
パソコンやスマートフォンなどの長時間利用によって近年ますますドライアイ人口は増加傾向にあります。日本眼科学会では日本には約800から2,200万人ものドライアイ患者がいるとの調査結果を出しています。
通常人は約14回/分程度まばたきをするといわれていますが、スマートフォンを使用しているとその回数が5回/分程度と激減してしまい極度の目の乾燥をまねいてしまうのです。
ヒアルロン酸入り目薬はこのドライアイに対し大きな効力を発揮するため処方されています。ヒアルロン酸は角膜を保護し目の乾燥を防ぐ働きがあります。とろみのあるヒアルロン酸の性質上、水分を保ってうるおいを持たせる効力が角膜上に長時間涙液を安定させるのです。
ドライアイ以外にシェーグレン症候群、スティーヴンス・ジョンソン症候群などに対しても処方されるほか、目の術後や外傷などに対しても処方されています。シェーグレン症候群の中でも原発性シェーグレン症候群に該当する人は特に目と口腔内に異常な渇きを感じるという症状で、主に50代以降の女性に多い病といわれています。
スティーヴンス・ジョンソン症候群は難病情報センターが公表している情報によると高熱、全身倦怠感、食欲低下に加え、紅斑などの水疱、咽頭痛もともないます。目の症状としては眼球結膜の充血、眼表面上皮の上皮欠損、瞼球癒着、角膜の潰瘍、視力障害などが生じます。
まとめ
ドライアイ改善の強い味方、ヒアルロン酸入り目薬とは?(前編)
ヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸入り目薬の効能とは?