50歳前後になると、女性なら 閉経 の 時期 が気になり始めるかもしれません。目安としての閉経時期は48~52歳位と言われています。更年期も重なりますので憂鬱な時期というイメージがありますが、基礎知識をつけ、また医療機関なども利用して賢く乗り切りたいものです。
閉経っていつ?気になる閉経の時期
閉経の基礎知識
閉経の医学的な定義は、前回の生理から1年すぎても次の生理がこないことを言います。閉経とは、加齢とともに卵巣の中の卵胞がなくなり代表的女性ホルモンであるエストロゲンの量も急激に減ることが原因で生理が起きなくなることを言います。
またその閉経時期を境にした前後5年間づつの約10年間を更年期と呼んでいます。閉経の時期には更年期症状も同時にあらわれることが多いため、女性ならみな多かれ少なかれ不調を感じることが多く、なんとなくわずらわしい時期と言えると思います。
閉経の前兆とその時期の更年期症状
閉経の前兆は生理不順が主となります。まず生理周期が乱れはじめ、そのうえ1回の生理期間が長かったり短かったりし、量もいつもとは異なるというような従来とは違う生理の不順さを感じることとなります。
そして、気が付くと前回の生理から1年以上が経過していて「あ、閉経していたのね」とわかる方が多いようです。女性として複雑な思いを感じるとはいえ、誰もが経験する過程と理解しておくと気が楽です。
主な生理不順の例
頻発月経
生理周期が常に25日以内で生理周期が短く頻繁にくる
稀発月経
生理周期が常に36日以上に1度で生理周期が長い
月経過多
経血量が非常に多い
過小月経
経血量が少なく、1・2日で生理が終わってしまう
続発性無月経
生理がこない
これに加えて更年期症状も現れる場合があり、特徴的な症状として、顔や体がほてる、頭や体がのぼせる、腰痛、関節痛、イライラ、動悸、皮膚の乾燥、やる気の低下、頭痛、気分の浮き沈みが激しいなどがあげられます。
これらはすべて個人差がある症状ですので、気になることがある場合は病院や専門機関に相談するようにします。またストレスなどにより自律神経失調症状やうつ症状を同時に感じる方もいますので、なるべく早めに思い切って診断を受けることが大切です。
専門機関を紹介してくれたり、悩みを話すだけでもかなり気分が落ち着くことも多々あります。
閉経の診断
最近保険適用外ながらも、AMH検査という(抗ミューラー管ホルモン)およそいつ頃閉経するのかを推測できる検査が登場しています。
女性ホルモンの値を計測し卵巣に残っている卵胞の数を調べ卵巣年齢を推測し、閉経時期をおよそ何年後と推定していきます。あくまで推定ですが、安心材料になります。費用はおよそ6~7,000円ぐらいです。
閉経後の変化は
現代医療ではまだ閉経の時期をコントロールすることはできません。また完全に閉経していない時期に閉経したと誤解し、妊娠する方もまれにいますので注意が必要です。婦人科ではこのような症状を改善する内服薬や更年期症状を改善するホルモン補充療法などもありますので相談するのも一つです。
なお、ピルを服用している方はエストロゲン量などに影響がありますので医師に相談してください。
閉経の時期は個人差があります
4~50歳前後いわゆる更年期の時期の生理不順があると、閉経との関係性が気になるところですが、単純にすぐ閉経への症状とは決められないことがあります。罹患歴や服薬歴、妊娠経験また筋腫があるかなどに影響されますし、他の病気の疑いがある場合もあります。
ただし体からのサインを放置することは厳禁です。デリケートな時期の不調は個人差がありますので、日頃から基礎体温をつけたり、通院は根気が必要となる場合もあることを理解してください。
この時期特有の変化ですからなるべく積極的に医療機関を活用し相談して、落ち着いて適切な対応を心がけていくことです。その後には新たな明るい人生が待っています。
まとめ
閉経の時期は気になるもの
閉経の基礎知識
閉経の前兆とその時期の更年期症状
閉経の診断
閉経後の変化は
閉経の時期は個人差があります