いまや国民病とまで言われている花粉症や副鼻腔炎で鼻づまりに悩まされている方は数多いのではないでしょうか。鼻づまりは症状としてつらいだけではなく、頭がボーっとしたり、頭痛を引き起こしたりすることもあるようです。
鼻づまり の効果的な 治し方 についてご紹介いたします。
鼻づまり医療機関での治療と家庭での治し方とは
鼻づまりの原因
鼻腔粘膜の腫れ
鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・肥厚性鼻炎・妊娠性鼻炎などの病気によって炎症やアレルギーが起こって、鼻腔の粘膜に腫れが起こることがあります。
鼻汁
鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などによって鼻汁が溜まることがあります。これらの病気では上述のように鼻腔の粘膜の腫れもともないますので、鼻づまりをさらに悪化させることになります。
鼻の骨の変形
鼻中隔が大きく曲がったり、鼻中隔の外側の下鼻甲介が分厚いことによって鼻腔の空気の通り道が狭くなっている場合があります。
鼻腔のできもの
代表的なものは鼻茸です。鼻茸とは副鼻腔の骨の中の粘膜が炎症のために弱くなって、水を注入したかのように柔らかく腫れた状態になったものをさします。この鼻茸が副鼻腔から鼻腔に飛び出すと鼻づまりの原因になります。
鼻茸は腫瘍ではありませんが、薬で消失するものではありません。その他のできものとして、片方の鼻にできることの多い良性腫瘍の乳頭腫があります。
鼻腔に異物が入る
幼い子供は親が気づかないうちに思いがけないものを鼻に入れてしまっているということがあります。
また、大人でも鼻をかんだときのティッシュペーパーの切れ端やくしゃみをしたときの米粒などが鼻腔内の空気の通り道を塞いでしまって鼻づまりの原因になることがあります。
鼻咽喉の腫れ
アデノイド・鼻咽喉血管線維腫・上咽頭癌などによって鼻と喉をつなぐ鼻咽頭が腫れて、鼻づまりの原因になることがあります。鼻咽頭に癌ができることは稀だと言われています。
このケースで最も多いのは鼻と喉の間にある咽喉扁桃が肥大したアデノイドという病気です。アデノイドは3~6歳までに大きくなって、その後だんだん小さくなっていくと言われています。
鼻づまりの治療
上述の鼻づまりの原因の中で鼻の骨が変形している場合や鼻腔にできものができている場合は手術の適応になる場合があります。鼻茸は副鼻腔炎の手術と同時に摘出されることもあります。
幼児期のアデノイドが原因の場合には6歳過ぎのアデノイドの縮小まで待てないほど鼻づまりの症状が重い場合や中耳への影響がある場合、睡眠時無呼吸症候群の原因と考えられる場合には手術が施される場合があります。
手術の適応外の病気では、鼻汁を吸引して、ネプライザーという治療器具を用いてそれぞれの症状に応じた抗生物質やステロイドなどの薬剤を鼻腔に注入します。
ネプライザーはコンプレッサーを使って薬剤を霧状にしますので、点鼻薬より効果が高いとが言われています。また、内服薬や点鼻薬も処方されます。
鼻づまりの治し方
自宅で簡単にできる鼻づまりの治し方として、蒸しタオルで鼻を温めるという方法があります。蒸しタオルで鼻全体を覆うというものですが、鼻を温めることによって鼻腔内の粘膜の血流がよくなって、鼻の通りがよくなると考えられています。
小鼻のすぐわきの少しへこんだところにある迎香(げいこう)というツボを回転するようにマッサージするのも効果的です。
睡眠中の鼻づまりには悩まされる方が多いようですが、就寝前に鼻をかんで、ある程度鼻通りをよくした時点で鼻腔拡張テープを張るというのもお勧めです。
風邪予防にもなる鼻うがいも効果があります。昨今では鼻うがい専用の薬も広く出回っていますが、生理食塩水を利用しても簡単に行うことができます。
はじめは鼻から入れて鼻から出し、慣れてきたら、鼻から入れて口から出すようにするとよいでしょう。口から出す時に「エー」と声を出しながら吐き出すようにすると痛みを感じることが少なく、楽に鼻うがいができると言われています。
まとめ
鼻づまり医療機関での治療と家庭での治し方とは
鼻づまりの原因
鼻づまりの治療