排卵痛 とは その名の通り、排卵に伴う痛みを指します。下腹部の痛みや張りを中心に、腰痛が出る事もあります。排卵痛はちょうど排卵の時期3日ほどの間に起ります。時には出血を伴う事もあります。
病気ではなく生活に支障がなければ特に治療は必要ありませんが、ひどい場合には婦人科へいきましょう。
この痛みは排卵痛?症状や治療法をみてみよう!
排卵痛とは?
排卵痛とは生理が終わって13日から15日ぐらい経った時、つまり排卵時期に起こる下腹部の張りや痛み、腰痛を指します。排卵で卵が卵巣から出てくる時には、卵巣の壁を突き破って出てくるため、時には少量の出血を伴うことがあります。
また、排卵後、卵巣内では卵子が飛び出した後の卵胞と呼ばれる部分が発達し、子宮内膜の成長を促すためのホルモンを分泌する「黄体」と呼ばれる器官へと変化します。そのため、卵巣全体が少し腫れたような状態になってしまい、痛みを引き起こすと考えられています。
また、黄体から分泌されるホルモンにより、体の中のホルモンバランスが変化してしまうことも、痛みや張りの要因になっていると言われています。
排卵痛かどうかは基礎体温の周期と合わせてわかる
排卵痛の症状は人それぞれで、出血を伴うようなこともあれば、ほとんど何も感じないこともあります。生理後2週間ほど経った時に下腹部に違和感を感じた場合、それが排卵痛であったかどうかは基礎体温を調べなければわかりません。
排卵痛であれば、排卵期の3日間の間に起り、収まると考えられるため、痛みを感じたら基礎体温と照らし合わせることが必要です。排卵期というのは、基礎体温で言えばちょうど低温期から高温期に変わるころにあたるため、正しくつけていればある程度正確に時期を特定することができます。
排卵期に気をつけること
先に記したように、排卵期は卵が卵巣を傷つけて出てくる上、中では黄体が発達し、卵巣自体は出血しやすい状況におかれています。
排卵期前後はちょうど、タイミング的には妊娠しやすい時期でありますが、出血してしまうことがあるので気をつけましょう。
また、排卵期には黄体から黄体ホルモンが分泌されるのと入れ替わりに、それまで分泌されていたエストロゲンと呼ばれるホルモンの量が減るといわれています。
エストロゲンには新陳代謝を良くする働きがあるため、それが減ってしまう事で血行が悪くなり、冷えを引き起こします。これは排卵痛を強めてしまうことになるため、この時期には体を冷やさないようにしましょう。
病院に行かなくて大丈夫?
たいていの排卵痛は排卵期の間におわってしまうため、1日から2日程度で収まります。軽い下腹部の鈍痛や腰痛などであれば、体を冷やさないように気をつけながら様子を見るとよいでしょう。この際に少量であれば出血することもあります。
しかし、痛みや出血が1週間近くたっても引かないような場合や、軽い鈍痛ではなく、歩けなくなるほどの急激な痛みを感じた場合はすぐに婦人科を受診しましょう。
通常は少量しか出血しない排卵時の出血ですが、時には卵巣出血とよばれる大量の出血を伴って激痛を引き起こす事もあります。
20代の女性に多く見られるこの症状はいまだ原因もはっきりせず、安静にしていれば一週間ほどで収まるものであるため、きちんと対応すれば心配はいりません。しかし、出血時に場合によってはショック状態に陥ったり、重傷化することがあるので、病院は受診しておきましょう。
また、出血したからといって、卵巣からとは限らず、他の婦人科系の病気である可能性があります。排卵痛の時期を超えて痛みが続くようであれば、一度、婦人科でチェックしておくことが重要です。
まとめ
この痛みは排卵痛?症状や治療法について。
排卵痛とは?
排卵痛かどうかは基礎体温の周期と合わせてわかる
排卵期に気をつけること
病院に行かなくて大丈夫?