中耳炎は良く耳にしますが、外耳炎はあまり聞いたことがない人の方が多いと思います。なぜなら、中耳炎はひどく痛みを伴う場合があり、しかも子供に多いので親が気づき病院に行くケースが多いのです。
外耳炎 は自然治癒が容易な病気なので知名度が低いのですが、悪化すると怖い病気に発展することもあるようです。
キレイ好きがやりすぎると、外耳炎につながります!
外耳炎ってどうなるの?
言葉通り受け取ると、外耳とは耳の外だと思ってしまいそうですが、実は耳の穴の入り口から鼓膜までを外耳と呼びます。外耳炎とは、言葉通り耳の穴の入り口から鼓膜までの間に炎症が起きてしまう病気のことをいいます。
外耳炎になると、耳に痛みを感じます。引っ張ったり、押したりすると余計に強い痛みを感じます。
他にも耳垂れやヒリヒリとした感じや、かゆみなどの灼熱感、場合によっては37度程度の熱が続いて耳が臭ってくるなどが、外耳炎の症状になります。
腫れがひどくなると、食事をして顎を動かす際に痛みを感じたり、耳鳴りや難聴が発生したりすることもあります。
キレイ好きが原因?
外耳炎の多くの原因は、耳掃除のし過ぎです。キレイ好きで毎日、耳掃除をかかさず長時間やっていたりする人は十分注意が必要です。
耳かきなどで、外耳の内側が傷ついているにも関わらず、プールに入ったり、汚れた手で耳をほじったりして、黴菌が入ると外耳炎に繋がってしまいます。耳掃除のしすぎも良くないのです。
しかしながら外耳炎に関しては、ほっておいても治る可能性が高い病気です。自然に治すのも1~2日あれば治ります。そのために中耳炎に比べると、あまり知られていませんでした。
悪化すると怖い
ほっておいても治る病気の外耳炎ですが、逆に悪化するとかなり恐ろしいことがわかってきました。悪化するとかかりやすいのが、外耳道湿疹です。言葉どおり外耳で湿疹状態になって治りにくくなります。
シャンプーや化粧水などの外部からの刺激や、もともとアレルギー体質の人はかかりやすくなります。かゆみが強く、手で掻いてしまうためにすぐに二次感染を引き起こして、長期間悩まされます。
同じように長期間悩まされて、かゆみが強いのが真菌という水虫のようなカビ類です。中耳炎を手術したあとや、糖尿病の人にも時々見られます。
そして一番怖いのが、悪性外耳道炎です。これは緑膿菌の感染によるもので、とてもまれな症例ですが、感染すると外耳道の皮膚だけでなくて、軟骨や骨を破壊して、最悪の場合は頭蓋骨の中まで進行してしまう壊死性の変化が強い病気です。
脳内の神経に影響を与えてしまえば、顔面神経麻痺や難聴に悩まされることとなります。この症状になりやすい人は、糖尿病の患者や、細菌に対する抵抗力の低下した老人などが多いです。
予防策と対処法
予防策としては、耳掃除をしないことが一番の得策です。通常、カサカサ耳垢の人は自然と外耳から垢が剥がれ落ちて、耳掃除をしなくても綺麗になります。
しかし、耳垢が湿っている人は張り付いてとれなくなります。その場合は、綿棒などで耳の手前を軽く撫でる程度で十分です。外耳の皮膚はとても薄い為に、耳かきなどで力強くガリガリと耳垢を取る事は、逆にひどく傷つけてしまうので、やめましょう。
耳かきを使う際にも、耳の手前を軽く撫でる程度で十分です。月に2、3回掃除するだけで耳は綺麗さを保てます。
綺麗好きだからといって、単純にガリガリと耳垢を出すよりも、月に2、3回優しく撫でてやった方が、耳の中の美しさ保てるということを念頭に置いて、これからは優しく手を抜いて耳掃除をしてください。
まとめ
キレイ好きがやりすぎると、外耳炎につながります!
外耳炎ってどうなるの?
キレイ好きが原因?
悪化すると怖い
予防策と対処法