生理以外で出る出血、 茶色 や黒っぽいおりものは、どれも 不正出血 が起こっていると考えられます。特に、その出血が茶色い場合には、中で血液が酸化していると考えられ、比較的長い間、体内にたまっていた可能性があります。
不正出血がおこる理由にはいろいろあり、すぐに病気とは言えませんが、中にはがんなどの重篤な病気が隠れていることもあるので、注意が必要です。
茶色い不正出血を見たら、気をつけなければならないこと
不正出血とはどういうもの?
どのような出血であれ、生理以外で起こる出血のことを全て不正出血と呼びます。不正出血が起こる原因は、ちょっとした子宮内の炎症から、ガン、排卵や着床など、さまざまな原因があります。
原因によって出血の期間や量、色、時期などの特徴がありますが、素人判断は厳禁なので、心配があれば、まずは婦人科へ受診することをおススメします。少なくとも、子宮頸癌や子宮体癌の可能性を常につぶしておくことが特に大切です。
特に茶色い出血の場合、血液が酸化していることから、血液が比較的長いこと体内にとどまっていた可能性もあります。何かしらの炎症を抱えている可能性があるので、注意が必要です。
病気以外の不正出血:ホルモンバランスの崩れ
病気以外で起こる不正出血からまず見ていきましょう。
まずは、過去の経血が残っているケースです。生理中は子宮が収縮することにより血液を体内に排出しますが、ホルモンバランスの崩れなどがあり、収縮が十分に行なわれないと、経血が一部、体内に残ることがあります。
これが、次の生理の時に出てくる場合、すでに酸化しており茶色い出血になります。生理直前で茶色い出血があり、その後いつもと同じように生理がある場合は、この可能性が高いでしょう。通常通りの経血量で出血期間であれば心配はいりません。
このようなケースでは治療は必要ありませんが、ホルモンバランスの崩れから来ているような時には体調も好調ではないはずなので、健康的な生活を心がけることをおススメします。
また、無月経や月経不順の際に不正出血が起こることもあります。その場合は、まずは無月経や月経不順を治療することをおススメします。そもそも、無月経や月経不順は病気のリスクを高めると共に、病気の隠れみのになりやすくもあります。
だらだらと少量の出血が続いた際に、月経不順による経血と勘違いし、癌の兆候を見逃すケースも多々あります。このようなことにならないよう、無月経や月経不順の場合には、不正出血があった時には経血とは思わず必ず婦人科を受診しましょう。
病気以外の不正出血:一時的なもの、生理現象であるもの
次に、生理と生理の間に出血した場合には、排卵時の出血である可能性があります。排卵時には排卵を促す女性ホルモンが大量に分泌され、時に出血を引き起こすことがあります。
これも特に心配する必要はありません。しかし、重篤な癌などとの見わけは難しいので、自分では判断せずに婦人科で一度は見ておいてもらう方が安心です。
また、着床時に不正出血が起こることがあります。この場合も茶色い出血があることが多いです。これは、婦人科へいけばすぐに妊娠かどうかを調べられます。
他には子宮内壁がすれたことによる出血である可能性も考えられます。特に若い女性の場合には、子宮内壁が傷つきやすいので、よく起きます。これも特に治療の必要はありません。
これらの症状は生理現象であったり、一時的なものなので、特に心配はいりません。しかし、病気のサインでない場合と見わけるのは難しいので、やはり不正出血があった時には、婦人科へ行って、不正出血の原因を確認しておくのがよいでしょう。
病気による不正出血
最も怖いのは、子宮体癌や子宮頸癌、子宮筋腫などによる茶色い不正出血です。特に、子宮頸癌は若年化が進んでおり、20代であってもかかることのある病気です。
子宮体がんも、昔は更年期に多い病気でしたが、最近は若い人にも増えてきました。少量の不正出血であれ、たとえ期間が短くとも、一度は婦人科を受診しておきましょう。気がつかないうちに症状が進行していることもあります。特に、だらだらと続くような出血には注意が必要です。
まとめ
茶色い不正出血を見たら、気をつけなければならないこと
不正出血とはどういうもの?
病気以外の不正出血:ホルモンバランスの崩れ
病気以外の不正出血:一時的なもの、生理現象であるもの
病気による不正出血