ある統計によれば日本人の5人に1人が不眠症に悩んでいると言います。子育ての授乳期を経ることで不眠症になることもあると言われている女性に限って考えるともっと多くの方が不眠症で困ってみえるのかもしれません。
ストレス社会と言われる現代の 不眠症 に効果があると言われる 漢方 についてご紹介いたします。
女性のお悩み不眠症に効く漢方とは
- 目次 -
不眠症とは
ショートスリーパーとして有名なナポレオンを引き合いに出すまでもなく、短時間睡眠で十分に満足できる人もいれば、10時間眠っても睡眠不足だと感じる人もあります。
それでは何をもって不眠症と言えばいいのでしょうか。睡眠時間の長さではなく、夜間の眠りにトラブルがあって昼間の生活に支障をきたしているような場合を不眠症と呼ぶとわかりやすいでしょう。
不眠症のタイプは4つに分けられると言われています。
床について1時間以上もなかなか寝付くことができない入眠障害、夜中に何度も目が覚める途中覚醒、早朝に目覚めてしまう早期覚醒、眠りが浅く時間の割に熟睡感のない熟眠障害の4つが不眠の4タイプとしてよく知られています。
不眠の原因
枕が変わると眠れないというような環境の要因がまず第一に考えられます。この中には音や光、温度などの要因が含まれています。
加齢など年齢によると思われる原因もあります。若い頃はそうでもなかったのに加齢に伴って夜間頻尿に悩まされている高齢者は多いのではないでしょうか。また、更年期に不眠に悩む女性は案外多いものです。こうしたものは身体的な要因であると言えます。
ストレスや悩みからくる不眠も見逃すわけにはいきません。中には眠れないことがストレスになって不眠の悪循環をきたしているような心が原因の不眠もあります。
就寝前のアルコールやカフェインの摂取が原因になっている場合もあります。
不眠症に効く漢方とは
睡眠薬や睡眠導入剤などの服用に抵抗がある方や睡眠薬を飲むと足元がふらついたり、翌日まで薬が残る感覚のある方に漢方薬を処方されることがあるようですが、どのようなものがあるのでしょうか。
不眠症に処方される漢方薬の代表的なものは酸棗仁湯(さんそうにんとう)と呼ばれるもので、疲れているはずなのに眠れない、寝付きが悪い時に穏やかに睡眠に導く沈静作用のある薬です。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は神経を鎮める働きがある薬で、動悸やめまいを感じて気分が沈みがちな場合によく処方されます。生姜が含まれているので体を温める働きもあるようです。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は頭痛や耳鳴りを伴って心配事でイライラすることが原因の不眠に処方されます。
八味地黄丸(はちみじおうがん)は頻尿に効果があると言われています。不眠そのものに効くというよりは夜中にトイレに起きることを少なくして眠れるようにするために高齢者によく処方されるものです。
加味逍遥散(かみしょうようさん)はホルモンバランスを整える働きがある薬としてよく知られています。血流をよくするので、冷え性や生理不順にも効果があると言われています。更年期障害で不眠を訴える女性によく処方され効果をあげています。
漢方は個々人の体質に合うものを見極めるのに時間がかかるという可能性があります。また、睡眠薬のような即効性は期待できません。そのため、効果が出てくるまでに3ヶ月ほどかかってくるような場合もあるようです。
勿論、体質に合うものに巡り合うことができれば劇的に睡眠が改善されるというようなこともあります。個々人の体力と不眠症のタイプに合った処方が期待できますので、不眠に悩んでみえる方の選択肢のひとつとしてお勧めいたします。
まとめ
女性のお悩み不眠症に効く漢方とは
不眠症とは
不眠症の原因
不眠症に効く漢方とは