貧血気味な方は、いろいろと調べるとフェリチンが高値になっているということがあります。フェリチンが高値になるということの意味を知らないと恐ろしい病気を引き起こすということがあります。
では フェリチン が 高値 になるとどのような症状が出るのかなどについてご説明します。
鉄分に関係するフェリチンの高値とは
フェリチンとは
身体の中にフェリチンは存在ており主に心臓や肝臓や脾臓などの臓器にあります。ごく微量ですが、血液中にもありフェリチンの内部に鉄分を貯蔵するという機能を果たしています。血液中に流れている鉄分の量の管理をフェリチンを利用して、私達の身体はしています。
またこのように鉄分をフェリチンは貯蔵するという働きがあるとともに、身体が鉄分不足になった時にこの貯蔵された鉄分が一番最初に使用されます。
フェリチンの検査方法とは
血液検査でフェリチンの値は判断できますが、通常の健康診断ではフェリチンの検査をする項目はありません。フェリチンを個人的に調べてもらうには、専用の血液検査を行う必要があります。
フェリチンの検査は、保険の適用範囲ですので、検査費用が高額になるという心配はいりません。
フェリチンの数値とは
フェリチンの基準値というのは、検査をする施設によって異なるということもあります。一般的には、値が男女で違っており男性の場合には、20 ng/mlから280ng/mlで、女性は5 ng/ml から157ng/mlとなっています。
基準値が女性の方が低いのは、鉄分が月経によって失われることが多いからです。この基準値内であれば、身体の中の鉄分は概ね足りているということになります。もし鉄分が不足するとむずむず症候群など、様々な症状が起きますので注意が必要です。
フェリチンが高値になると
フェリチンが高値になると病気を疑う必要があります。本来フェリチンは、血液中には微量しか存在しません。しかし血液中に何らかの原因でフェリチンが出ると高値を示すということになります。その原因としては、病気が考えられます。
主に考えられる病気としては、心筋梗塞や肝炎、そして再生不良性貧血などです。心筋梗塞や肝炎の場合には、フェリチンが本来であれば臓器の中にあるはずなのですが、組織の破壊や炎症などにより血液中に出てしまうことが原因で高値を示すのです。
また再生不良性貧血の場合には、骨髄機能が低下し血液を作る本来の働きができなくなり、鉄分を使用する働きが低下するためです。鉄分がそのために余ってしまいますので、フェリチンが高値になります。
フェリチンの高値に対処するには
病気やさまざまな症状によってフェリチンが高値を示すというのは、異常な状態ですので、医療機関ですみやかに診断してもらい対応する必要があります。放置するとさまざまな病気の症状が進行して行きますので、注意が必要です。
フェリチンの数値を正確に知るためには、上述しましたが血液検査をすることが大切なのですが、以下のような症状がある場合にはフェリチンの検査を行ってください。
例えば身体が最近だるいとか動悸を感じるということがあり、貧血のような症状も出ているという場合です。妙に体重が減っているとか身体が疲れやすくなったとかお酒が抜けにくく、何事にもイライラしやすいというような時もです。
このような内容や症状がみられるとフェリチンの値が高いという可能性があります。これらの状況は、心臓や肝臓に本来あるはずのフェリチンが臓器の異常で血液中に流れ出てしまうことでさまざまな症状となって出ているからです。
また身体に特にこれといって異常は、感じないのに調べてみるとフェリチン値に異常が出ているということもありますので、定期的にフェリチンが高値になっていないか検査することをおすすめします。
また少しでも体に変調があると思う方は、一度フェリチン値を調べてみて下さい。
まとめ
鉄分に関係するフェリチンの高値とは
フェリチンとは
フェリチンの検査方法とは
フェリチンの数値とは
フェリチンが高値になると
フェリチンの高値に対処するには