あまり他人には相談できない悩みの一つが、 デリケートゾーン のことだと思います。月経前後であったり、オリモノが多いなど体質によっても異なりますが、においが気になるために 石鹸 でよく洗うという方も多いのではないでしょうか。
しかし、石鹸を使ったり強く洗うことが、かえってにおいの原因になってしまうこともあります。
石鹸で洗えばいいの?気になるデリケートゾーンのにおい!!
デリケートな粘膜とは
私たちの身体の表面は皮膚で覆われています。この皮膚は、厚い角質層があり外からのさまざまな刺激に対して内部の組織を守る働きをしています。しかし、皮膚とつながる粘膜は角質層が薄く刺激に対して非常に弱い性質があります。
体腔内や内臓、口腔内、眼などは粘膜で構成されており、粘液が分泌されることにより粘膜の乾燥を防ぎ潤いを維持しています。角質がない粘膜は、このようにして保護されているのです。
粘膜は、身体のあらゆるところにありますが、それぞれの部位によって粘膜の構造や役割が異なります。食べたものを消化、吸収する機能を持っていたり、さまざまな病原体が侵入するのを防ぐ働きを持っています。
気になるにおいの原因
女性の多くが、一度はデリケートゾーンのにおいが気になるという経験をしたことがあると思います。デリケートゾーンのにおいの原因となっているのは、生殖器を守るために分泌されている粘液なのです。
女性のデリケートゾーンで分泌される粘液は、オリモノと呼ばれ子宮や膣の老廃物を外に出す役割があり、女性にとってはなくてはならないものです。オリモノそのものは、それほど気になるにおいはありません。
しかし、オリモノは雑菌が好むたんぱく質が豊富であり、下着に付着したオリモノに雑菌が繁殖することがにおいの大きな原因になってしまうのです。
また、食事内容によってもオリモノのにおいが気になることがあります。にんにくなどのにおいの強い食事を摂ったあと、汗がにおうことがあると思います。オリモノも汗同様、身体からの分泌液であるため食べ物の影響を受けることがあるのです。
それだけでなく、女性器が何らかの感染症をおこしている場合にも、悪臭を伴うことがあります。
石鹸使いすぎや擦りすぎは逆効果
膣には元々、雑菌が侵入して繁殖しないように自浄作用があります。そのため、必ずしも石鹸を使って洗う必要はないのです。
しかし、デリケートゾーンにはにおいのもととなる雑菌が繁殖しやすく、においも気になります。石鹸で何度も洗っていれば石鹸の効果によっていいにおいにすることはできるでしょう。
しかし、これは一時的なものであり、身体に必要な菌まで減ることによって、かえってにおいのもととなる雑菌を増やしてしまうことになるのです。
特に、身体を洗うボディーソープなどは、アルカリ性寄りであり、デリケートゾーンにいる身体にとって必要な菌はアルカリ性に弱い性質があるため死んでしまいやすいのです。
また、強く擦ったり、むやみに膣の中まで洗おうとすると、デリケートな粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。その結果、傷から感染症を発症したり、雑菌が繁殖しやすい環境をつくってしまうことにもなりかねません。
低刺激の石鹸で優しく丁寧に洗う
自浄作用があったとしても、デリケートゾーンは尿道や肛門が近く、不衛生になりがちです。また、それがにおいを強くする要因にもなってしまいます。そのため、デリケートゾーンに適した石鹸で優しく洗うことをおすすめします。
ボディーソープは、身体を洗うためには大きな問題はありませんが、刺激に弱いデリケートゾーンではピリピリと感じる方もいるでしょう。それは、私たちの皮膚や粘膜が弱酸性だからです。
しかし、汚れを落とす力を強くしようとすると、どうしてもアルカリ性に近くなってしまいます。そのため、デリケートゾーン専用の石鹸を使用することをおすすめします。
デリケートゾーンのためにつくられた石鹸は、必要な菌を殺すことなくにおいのもとを洗い流してくれます。また、においをなくしたり、洗った後に残るよい香りには天然植物を使用するなど、成分にもこだわってつくられているものもあります。
さらに、洗い方にもポイントがあります。泡立つように、デリケートゾーンを擦って洗ってしまうと、それだけでも刺激になってしまう可能性があります。石鹸には、泡が汚れにくっつくことにより、汚れを一緒に洗い流すという効果があります。
そのため、最初に石鹸をしっかり泡立てておいて、泡で優しく丁寧に洗うようにしましょう。また、陰部に汚れが残っていても雑菌が繁殖しやすくなります。泡のついた手でであれば粘膜を傷つけにくく、滑りもよいため細かなところまで意識して洗いましょう。
まとめ
石鹸で洗えばいいの?気になるデリケートゾーンのにおい!!
デリケートな粘膜とは
気になるにおいの原因
石鹸使いすぎや擦りすぎは逆効果
低刺激の石鹸で優しく丁寧に洗う