「デリケートゾーンのブツブツニキビをどうにかしたい!(前編)」では、デリケートゾーンにできるニキビの正体や原因についてご紹介いたしました。後編では、 デリケートゾーン にできる ニキビ の治療方法をご紹介いたします。
またニキビではない可能性もありますので、他に考えられる疾患をご紹介いたします。
デリケートゾーンのブツブツニキビをどうにかしたい!(後編)
- 目次 -
ブツブツニキビの治療法とは?
デリケートゾーンのニキビのようなブツブツの中でも毛嚢炎の場合は、赤みのブツブツだけで痛みやかゆみなど何もなければ、特別な治療をおこなわず自然に治るのを待っても問題ないと言われています。
しかし軽度の毛嚢炎で治療をしないままでいた場合でも、通気性の悪い下着を頻繁に着用したり、デリケートゾーンをむやみに石鹸で洗いすぎたりすると悪循環となり治りが悪くなってしまうため十分注意が必要です。
毛嚢炎の自然治療や予防のためには傷を作ってしまった場合のケアを忘れずに、清潔を保ち、バランスのとれた食生活をおくり、十分な睡眠をとるなどを心掛けるようにしましょう。
一方で強いかゆみや痛みをともなう重度になると場合によって発熱する人もいるため、長期間治る様子がない場合は放置せず必ず病院を受診するようにしましょう。
強い痛みがあったり膿がひどい場合は切開する可能性もありますが、一般的な症状の場合は内服薬と抗生剤が含まれた軟膏が処方されることになり、1週間から2週間程度で治ると言われています。
通常毛嚢炎の場合、デリケートゾーン以外に体の各所にできる皮膚炎のため皮膚科受診でも問題はありませんが、デリケートゾーンにできた場合は別の皮膚炎や何か他の問題もみつかる可能性も考慮して婦人科を受診する方が良いかもしれません。
妊娠や出産経験がない人にとって産婦人科の敷居は想像以上に高いものでしょう。しかし一度しっかりとみてもらうことで正しい診断が受けられ完治にむかえるのです。
ほかの病気の場合も?
デリケートゾーンにできるニキビに似たブツブツやしこりなどの問題は毛嚢炎以外にはどのようなものがあるのでしょうか。
尖圭(せんけい)コンジローマは毛嚢炎のような丸みを帯びたブツブツとは少し異なり決まった形はありません。ニキビというよりイボのような形のものも多く、人によってはデリケートゾーン全体に連なってできる場合もあります。
イボ自体には痛みはない場合が多いですが、まれに排尿などの際にしみたりします。みた目の変化は数週間から数か月とかなり長い期間かけて出てくるため気づきにくい病気でもあります。
女性に多いカンジダ膣炎は真菌の一種で通常は常在菌ですが、免疫力の低下、ステロイドやピルの長期使用、圧迫感のある下着や洋服の着用などが原因で赤みを帯びた腫れや発疹といった形で発症します。
炎症によるほてりと痛みやかゆみがある一方で、はっきりとみた目でもわかる症状としてはヨーグルトやおから状の白いおりものがデリケートゾーンのくぼみなどに貼り付く状態がみられます。
また妊娠中はホルモンバランスの乱れからカンジダ膣炎が発症しやすくなります。出産時までに完治させておかないと、赤ちゃんが産道をとおる際に感染して鵞口瘡(がこうそう)やカンジダ皮膚炎を発症させてしまう場合があります。
性器ヘルペスもデリケートゾーンに赤いニキビのようなブツブツができます。時に発疹の中に水分を含んでいる場合もあります。感染者が使用したタオルや食器、便座などを共有することで感染することもあります。
特に女性は激しい痛みや高熱をともなうなど重症化する場合があるため注意が必要です。いずれの病気も抗ウイルス薬や膣剤、膣坐剤、抗真菌薬など医師の処方による薬品での治療が必要になるため産婦人科を受診した上で処方してもらうようにしましょう。
デリケートゾーンの問題はパートナーや赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性も高いため、羞恥心は隠しきれませんが躊躇せず早めに受診することをお勧めします。
まとめ
デリケートゾーンのブツブツニキビをどうにかしたい!(後編)
ブツブツニキビの治療法とは?
ほかの病気の場合も?