食事を摂っていれば必ずあるはずの排便がスムーズにおこなえず、便秘に悩む方は多いでしょう。便秘はただ苦しいだけでなく、健康問題や、美容、ダイエットにも影響するといわれています。そのため、 便秘 を何とか 解消 したいと願う女性が多く、さまざまな便秘解消法も紹介されています。
その中でも、自分がどのタイプの便秘なのかを知り、自分に合った方法を続けていくことが大切です。
便秘を解消して、お腹の中から健康に(前編)
排便のタイミング
外出先で便意があっても、仕事中であったりその場の環境で我慢せざるを得ないこともあります。実は、この行動が便秘をつくる大きな原因なのです。
便は食べ物が消化された残りのカスです。最初は水分を多く含んでいますが、大腸を通過しながら水分が吸収され固形になっていきます。直腸に便が到達すると、脳に信号を送り便意をもよおすのです。
便意をもよおすタイミングとして多いのは、食後です。食べ物が胃に入ることで消化に関わる器官の活動が活発になります。大腸が活発に動きはじめることにより、便は少しずつ移動し直腸に送られて便意をもよおすのです。これを胃・直腸反射といいます。
また、夜寝ている間に便が移動しているので、朝食後が排便しやすいタイミングになります。
しかし、女性はメイクや身支度で朝食を摂らなかったり、トイレに行く時間がないなど朝は忙しく、排便のタイミングを逃してしまうのです。よいタイミングで排泄されなかった場合、便意はおさまり便はその場に留まります。
そして、少しずつ水分が吸収されて、排泄しづらい硬い便になってしまうのです。これを続けていると、便が直腸に下りてきても反応が弱くなり、便意をもよおしにくく頑固な便秘体質になってしまいます。
毎日排便がないこともある
毎日排便がないため、自分は便秘だと思っている方もいます。しかし、毎日排便がないから便秘というわけではないのです。快便というのは、バナナ1本~2本程度の量で黄土色~茶色のよい便がスムーズに排泄できて、すっきりとした感覚があり残便感がないことをいいます。
そのため、毎日排便があってもコロコロとした便やトイレに入ってから時間がかかったり、すっきりした感覚がない場合は便秘の可能性があり、数日排便がなくても、よい便がスムーズに排泄されている場合は便秘とはいえないのです。
特に女性の場合、食事量が少なく便となるカス自体の量が少ないため、2日か3日に1回しか排便がないという方もいます。
便秘の原因を探る
便秘の原因には、排便のタイミングを逃していることや、食生活、過度のダイエットにより食事量が少なすぎること、運動不足、ストレスなどが考えられます。
食生活は、最近では忙しいときに手軽に食べられるジャンクフードやインスタント食品を好んで食べる方や野菜が苦手で肉をよく食べるという方、ダイエットでほとんど食事を摂らないなど、偏食をする方が目立ちます。
しかし、便は栄養素を吸収した後のカスであり、そのほとんどは食物繊維です。食物繊維というのは、野菜、米、豆製品、果物に含まれており、水溶性食物繊維と非水溶性食物繊維に分かれています。
水溶性食物繊維は、海藻類、いも、こんにゃく、果物などに含まれ、便に適度な水分を含ませて柔らかくし、体にとって好ましくないものの吸収を妨げて一緒に排泄する役割があります。
非水溶性食物繊維は、穀物、野菜、豆類などに含まれ、腸を刺激して動かし、便の容積を増やします。そのため、両方の食物繊維を適度に摂取できるバランスのよい食事が大切です。
また運動不足やストレスは、消化に関わる器官の活動を低下させる原因になります。消化は体がリラックスしているときに活発になるため、激しい運動よりも、軽いストレッチやウォーキングなどが効果的です。ストレスは体がリラックスするのを妨げてしまいます。
また、ストレスが原因で暴飲暴食をしてしまうなど、悪循環をおこしてしまいます。そのため、ストレスを溜め込まず解消できるよう、日ごろから楽しみなどを見つけておくとよいでしょう。
まとめ
便秘を解消して、お腹の中から健康に(前編)
排便のタイミング
本当に便秘なのか
便秘の原因を探る