「便秘を解消して、お腹の中から健康に(前編)」では、便秘とはどのような状態のことをしめすのか、また便秘の原因についてご説明いたしました。後編では、便秘により体にあらわれる異常について、また便秘の原因を知り 便秘 を 解消 する方法についてご説明いたします。
便秘を解消して、お腹の中から健康に(後編)
体にあらわれるさまざまな異常
3食しっかりバランスのよい食事を摂っていれば、体の中では必ず便がつくられています。しかし、便秘のために便が体の中に留まっている状態が続くと、体にとってさまざまな悪影響があらわれます。
体に不要なものの塊である便が腸に留まってしまうと、そこで腐敗しアンモニアや活性酸素などの有害な物質ができてしまいます。それにより、腸は刺激を受けて損傷し、ポリープができたりがんを発生させたり、硬い便が排便時に肛門周囲を損傷して痔の原因にもなります。
その他、腸の中に便が詰まり、激しい腹痛や吐き気などの症状をあらわす腸閉塞になる危険もあります。
また、女性にとって特に気になる美容にも影響します。腸の中で行き場を失った有害物質は、再び吸収され、血液にのって体をめぐります。そして、その有害物質によって皮膚の代謝が妨げられることにより、吹き出物やニキビ、かさつきなどの原因になると考えられています。
また、便秘そのものや、便秘をおこす原因でもある自律神経の乱れや冷えが血行不良を招くことにより、ホルモンバランスの異常などをきたし、痩せにくくなるなど全身の代謝にも影響を及ぼします。
出すのではなく、出せる体に
下剤を使って排便を促したり、長時間トイレにこもるようなことなく、スムーズに排便できることが理想的です。そのためには、食生活の改善、適度な運動だけでなく排便しやすい環境を整えることも重要です。
たとえば、どのタイミングで便意がおこるとよいか、生活を見直すことです。できることならば、毎回便意があるときに排泄できるとよいですが、難しい場合は毎日同じ時間にトイレに座ることからはじめてみましょう。
しかし、刺激がなくてはなかなか便意はおこりにくいです。そのため、軽いストレッチの後や時間に余裕のある夕食後など腸の動きを活発にして便意がおこるよう刺激を与えると効果的です。ウォシュレットで直接直腸へ刺激を与えることにより便意をもよおす場合もあります。
また、排便はリラックスしているときに働く副交感神経によって刺激されます。そのため、リラックスできるよう好きな音楽やアロマ、雑誌などを利用することもおすすめです。
便秘が習慣になってしまっている方は、すぐに効果があらわれない可能性もあります。また、効果がみられても続けていないと再び便秘になってしまいます。健康的に出せる体をつくるためには、無理なくおこなえる自分に合った解消法を続けていくことが大切です。
まとめ
便秘を解消して、お腹の中から健康に(後編)
体にあらわれるさまざまな異常
出すのではなく、出せる体に