バセドウ病 は甲状腺の病気で最も多く見られるものです。患者は女性が圧倒的に多く、その男女比は1:4といわれています。また、一度完治しても 再発 の可能性もあるため根気よく治療を続ける必要があります。
バセドウ病が再発するのはどんなとき?
バセドウ病の治療方法は3つ
バセドウ病の治療法には大きく分けて、薬物治療、アイソトープ治療、手術の3つの治療法があります。この3つの治療法とも基本的には甲状腺ホルモンが過剰に分泌されないようにする治療です。
治療法は年齢や症状、治療期間などによって異なりますので、医師と相談しながら納得のいく治療法を選択する必要があります。
3つの治療方法のメリットデメリット
薬物治療は最も多く、患者全体の60%です。年齢に関係なく治療を行うことができ、発病1年以内の人や甲状腺の腫れの小さい人に効果的ですが、薬による副作用があるので副作用のきつい人には別の治療法を選択します。
アイソトープ治療は薬の副作用がひどい人、薬物治療後に再発した人に効果的で、全体の約35%の人がこの治療を受けます。薬よりも短期間での効果が出ますので、長期間の通院できない人向きといえますがこの治療が受けられる医療機関は限られています。
妊娠中、授乳中の人や近い将来に妊娠予定のある人、子供はこの治療はできません。手術による治療は、甲状腺の腫れが大きい若い人、薬の副作用が出た人や短期間で甲状腺機能を落ち着かせたい人に向いている治療法です。全体の5%ほどの人が手術による治療を受けています。
バセドウ病の再発リスク
甲状腺の腫れの大きさや甲状腺機能亢進の強さによって再発の可能性が高くなるということはありませんが、治療を開始した段階では再発するかどうかを見極めることは困難です。
しかし、薬を止めると約半数程度の人に再発が見られますので、再発を防ぐためにには甲状腺ホルモンが正常に分泌されるようになってもしばらくは薬を飲み続けなくてはなりません。
症状が落ち着いてきたからといって薬を勝手に止めてしまうと再発の可能性が高くなりますので、薬の中止は自己判断してはいけません。薬物治療を選択する場合は長期間の治療となります。
その期間の通院や薬の服用は医師からの指示に従い、自分で判断しないようにすることが再発リスクを最小限に抑えることになります。また、医師からの指示によって薬を中止した場合でも再発はみられます。再発する人の4割が3ヵ月以内、6割が6ヵ月以内という報告もあります。
再発の確率は6ヵ月を過ぎると3割程度になるため薬の中止後半年間ほどは注意が必要となります。また、定期検査をしっかり受けることも大切なことです。
アイソトープ治療や手術による治療は薬物治療と比較して短期間で治療の効果がみられますが、やはり再発リスクはゼロではありません。
再発したらどうするか
治療を始めた段階で、再発するかしないかを判断するのはとても難しいことです。また、いったん治療が完治したとしても再発する人もいます。
薬物治療の人では、症状が落ち着き検査の結果も正常だからと自己判断で通院を止めてしまったり、薬を飲むのをやめてしまったりなどという場合もあります。しかしその約半数弱の人は再発しているというデータも報告されています。
薬物治療の場合は数年間という長い期間の治療期間を要することが多いのですが治療期間内は医師の指示に従って通院や服薬を続けることと、自己判断で服薬をやめてしまわないということが再発防止のために最も重要です。
また、手術によって治療を完治した人でも、再発リスクは避けて通れません。治療後も定期検査を受け続けることと、万が一再発したときにはすぐに医師の診察をすることがとても大切です。
まとめ
バセドウ病が再発するのはどんなとき?
バセドウ病の治療方法は3つ
3つの治療方法とは
3つの治療方法のメリットデメリット
バセドウ病の再発リスク
再発したらどうするか