「足のむくみを解消する身近なグッズ(前編)」では、足のむくみの要因についてご説明いたしました。後編では、足のむくみに隠された疾患や足のむくみを緩和させる方法についてご説明いたします。
最近では 足のむくみ を 解消 する グッズ も多く販売されています。
足のむくみを解消する身近なグッズ(後編)
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隠れた病気の可能性
筋ポンプの働きが弱かったり、冷えや塩分、水分の取りすぎなど、原因がはっきりしている場合は、それらを改善することによりむくみを解消することができます。しかし、むくみが病気を知らせるサインである可能性もあります。
むくみをおこす病気として、よく知られているのは心臓、腎臓の病気です。心臓の働きに異常があると血液循環そのものが悪くなりむくみがおこります。
心臓に戻った水分は、腎臓で濾過され不要な水分が尿として排泄されることにより、血液や体内の水分量を一定に保っています。その腎臓の濾過機能に異常がある場合もむくみをおこす原因になります。
心臓や腎臓以外にも、むくみが主な症状となる病気があります。たとえば、肝臓ではアルブミンという物質がつくられています。このアルブミンは血液中で水分を蓄える働きがあり、細胞から水分を受け取る際に重要な役割をしています。
しかし、肝臓の機能が低下しアルブミンの生成が不足していると、血液は細胞から不要な水分を受け取ることができなくなり、その結果むくみを生じます。
その他、静脈血が逆流しないように血管の内側にある静脈弁がうまく機能せず、血液が足に溜まってしまう下肢静脈瘤もむくみをおこす病気のひとつです。
本来、むくみは一過性のものであり、何らかの対策をおこなうことにより改善します。しかし、慢性的にむくみが続くような場合は何らかの病気が隠れている恐れがあります。
そのため、常にむくみを解消するための対策をおこないながら、慢性的なむくみであるかどうかを判断することが大切です。
自宅にもある、むくみ対策グッズ
むくみに悩む方が多いことから、最近では簡単にできるむくみ対策グッズが販売されています。筋肉をつけるための運動や生活改善はもちろん大切ですが、仕事で疲れた身体でも簡単に使用でき、効果のあるグッズはぜひ利用したいことでしょう。
仕事で立ちっぱなし、座りっぱなしが多い方は、常に着圧ストッキングや着圧ソックスはくことにより、足の血液、リンパ液の流れを促す効果があります。
また、足の冷えを防ぐために厚めの靴下やひざ掛けなども活用しましょう。さらに夜寝ている間に着用するタイプの着圧ソックスも併用すると、朝にはむくみが解消され足が軽くなったように感じます。
また、自宅にあるものを活用してむくみ対策をすることもできます。たとえば、ラップの芯やドリンクのビンなどを使って、足首から上に向かって足全体をコロコロと転がすようにマッサージします。適度な力を加えることで気持ち良いだけでなく、足に溜まった血液を心臓に戻す効果があります。
家の中にある5センチほどの小さな段差も活用できます。段差に足の裏が半分ほど乗るように立ち、踵が浮いた状態にします。そしてバランスに注意しながら、背伸びをする感覚で足首を上下に伸ばします。これにより、ふくらはぎの筋肉が動き血流を促します。
また、毎日続けていくことにより、筋力アップも期待できます。
むくみが酷くなると、靴が入らなかったり、足の痛みやだるさも出てきて、苦痛に感じることもあります。そのため、まずは足のむくみを翌日に残さないこと、そして日頃からむくみ対策を心掛けてむくみが気にならない身体へと改善することを意識していきましょう。
まとめ
足のむくみを解消する身近なグッズ(後編)
隠れた病気の可能性
自宅にもある、むくみ対策グッズ