思春期に限らず、大人になってからも多くの女性を悩ませているニキビですが、そのニキビにも種類があることを知っているでしょうか。
炎症をおこした赤ニキビは、誤ったケアの仕方をしてしまうと赤ニキビ跡として一生残ってしまいます。
このような女性を苦しめる赤ニキビであっても、適切なケアをおこなうことにより、 赤ニキビ跡 の気にならないきれいな肌を手に入れることができるのです。
赤ニキビ痕を気にしない肌を手に入れる方法(前編)
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なぜニキビができるのか
ニキビは尋常性ざ瘡という皮膚の病気です。思春期に多くできる印象がありますが、大人になってからもニキビに悩まされることがあると思います。
うぶ毛の毛根部近くには皮脂をつくる皮脂腺があり、そこから分泌された皮脂はうぶ毛を伝って皮膚の外に排出されます。
しかし、毛穴が詰まってしまうと皮脂が毛根部にたまり、白や黒っぽい盛り上がりができてきます。これが、ニキビの初期にみられる白ニキビや黒ニキビです。
そのままニキビを放置してしまうと、肌の状態を正常に保つために常に私たちの皮膚にある常在細菌のアクネ菌が、皮脂を栄養源にしながら繁殖し、ニキビを悪化させてしまうのです。
このような毛穴詰まりの原因は2つあります。
1つは、思春期ニキビ多くなる成長ホルモンや女性ホルモンなどのホルモンのバランスが乱れることにより、皮脂の分泌が盛んになりうまく排出できないために、毛穴に溜まってしまうことです。ホルモンを乱す要因としては、月経周期やストレス、生活習慣などがあります。
もう1つは、皮膚の新陳代謝の低下です。肌は常に下から上に向かって新しい細胞に置き換わり、役目を終えた皮膚の表面は垢として剥がれ落ちるターンオーバーを約28日周期で繰り返しています。
しかし、皮膚の表面である角質が硬くなってしまうと、ターンオーバーがうまくおこなえないため、毛穴が開かず中に皮脂が溜まりニキビを発生させてしまうのです。
炎症をおこしたニキビ
毛根に溜まった皮脂が盛り上がってできる白ニキビや黒ニキビは、まだニキビの初期段階です。このようなニキビは特に痛みはなく、みた目が気になるため、みつけたら中の皮脂を押し出してしまうという方もいるでしょう。
確かに初期のニキビは炎症をおこしていないので、溜まった皮脂を排出させることにより、治ってしまうこともあります。しかし、白や黒ではなくニキビが赤くなってしまうことがあります。これは赤ニキビと呼ばれ、痛みを伴い、ニキビの周囲は硬く腫れ上がり炎症をおこしている状態です。
皮膚の常在細菌であるアクネ菌は、酸素を嫌うため普段は皮膚の奥の方にいます。しかし、皮脂が溜まるとそれを目当てにアクネ菌が集まり、毛穴で繁殖してしまうため炎症がおこるのです。
赤ニキビは白ニキビ、黒ニキビと異なり、潰したり触ることによってさらに炎症を悪化させてしまいます。また、ニキビ跡や色素沈着として残ってしまう恐れもあります。
まとめ
赤ニキビ痕を気にしない肌を手に入れる方法(前編)
なぜニキビができるのか
炎症をおこしたニキビ