「ストレスチェックが義務化となった企業の対策(前編)」では、ストレスチェックが義務化した理由についてご説明いたしました。後編では、 ストレスチェック が 義務化 したことにより企業で取り組まれているストレス対策やストレス回避法についてご紹介いたします。
ストレスチェックが義務化となった企業の対策(後編)
ストレスが与えるよい影響
ストレスという言葉を聞くと、マイナスのイメージが大きいと思います。しかし、必ずしもそうではありません。ストレスは時に、良い影響も与えるのです。
適度なストレスは、自律神経を興奮させ交感神経優位にさせる効果があります。それにより、体は活性化して闘う体勢を整えるため、活動力が高まり体の各種機能を向上させることができます。
体に長期間負荷がかからないと、必要な筋肉は衰え、正常な機能を失ってしまいます。そのため、全く負荷がかからないストレスレスの状態では生きていけないのです。
企業が行うストレス対策
企業にとって、従業員は大切な財産でもあります。その従業員をストレスから守るための対策を行う企業が増えています。
例えば、ノー残業Dayと称して、毎週金曜日は定時で帰宅するように勤務が調整されていたり、月に1度上司とランチタイムを共にして日ごろの悩みや心配事を相談しやすい環境を整えたり、社内でレクリエーションを取り入れることにより気分転換を図るなどの取り組みがあります。
特に、コミュニケーションを取りやすい関係性づくりは効果があるといわれています。仕事をする中で多くの方がストレスに感じているのがコミュニケーションなのです。落ち込んでしまうような内容であっても、ほんの少し伝え方を変えることにより、モチベーションを高めることができます。
そのため、コミュニケーション研修を取り入れる企業も増えています。以前は今以上に上下関係の厳しい社会でしたが、ストレス対策として上下関係だけでなく性別の格差もない、お互いを理解し合える関係性が企業に求められるようになってきました。
簡単にできるストレス回避方法
仕事をしていると、なかなか趣味をする時間がなく、ストレス発散ができません。また、仕事中の些細なことがきっかけでもやもやとした気持ちになることがあると思います。女性の場合、ホルモンの影響でストレスを感じやすい周期もあり、ストレスと心身のコントロールが難しくなります。
仕事の最中に簡単にできるストレス回避法は、腹式呼吸による深呼吸です。深呼吸は、緊張を和らげリラックス効果があるだけでなく、体全体を使って深く呼吸をすることにより、血液やリンパの流れが促進します。
さらに、体の隅々にまで酸素が届けられるため、老廃物の排泄が促されます。それにより体は活性化し、疲労回復にもつながります。
深呼吸は時間も場所も問わずに行える、大変効果的なストレス回避法なのです。
まとめ
ストレスチェックが義務化となった企業の対策(後編)
ストレスが与えるよい影響
企業が行うストレス対策
簡単にできるストレス回避方法