女性であれば、一度はこの病名を耳にしたことがあるはずです。 子宮筋腫とは 、女性がなる女性特有の病気です。最近では、晩婚化も進み高齢出産も増えるとともに、子宮筋腫になる女性も増えています。
原因が不明で、生理痛がひどいだけの症状だったりするので、女性なら知識として知っておく必要があります。
生理痛がひどい人は要注意!子宮筋腫とは
女性ならではの臓器に影響
子宮筋腫とは、簡単に説明すると子宮内にできる良性の腫瘍のことを言います。
子宮内は赤ちゃんを押し出すために、壁のほとんどが筋肉になっています。その筋肉の層に腫瘍ができるのです。どこにできると言う決まりはなく、子宮内の筋肉のある層になら場所を選ばずできてしまうのです。
腫瘍は人によって1個から数10個と、数もできる場所も大きさも千差万別、サイズや場所によっては、内臓を圧迫してしまうこともあります。
とても女性にはポピュラーな病気ですが、いまだに原因は解明されていません。しかし日本では昔から、若いうちに女性は結婚して出産をしていたので、子宮筋腫になる人が少なかったと言われています。
最近では、晩婚化して出産もなかなかしない女性が増えて、子宮を使わない時期が長くなった為に子宮筋腫が増えてきたと考えられています。
実際に、妊娠中の女性に小さな子宮筋腫があったとしても、赤ちゃんが大きくなるにつれて赤ちゃんに栄養を取られて、小さくなっていくと言う事例もあります。
生理痛の延長と感じやすい症状
症状も人に寄って千差万別です。毎日生理痛のような痛みを伴う場合もあれば、生理痛がひどくなり、量が多く、血の塊が出てきたりすることもあるようで、それに伴う貧血や、たちくらみ、動機や倦怠感に悩まされることもあります。
しかしそれ以外でも、全く症状が出ずに病院の検査で初めて、先生から告げられてわかることもあります。
内臓側に腫瘍があれば、膀胱などを圧迫してトイレが近くなり、腰や足にしびれがでてきてしまう人もいます。
若い人では、場所やサイズによって、妊娠しにくくなり、流産しやすい体質になる傾向もあります。
腫瘍の数が多すぎて、生理痛が耐えられないほどひどくなったりした場合は、最悪の場合子宮自体の摘出を余儀なくされる事もあります。しかし、こういったひどい症状はほとんどが高齢の人に多く、若い人は出産の際に消えてなくなってしまうことが多いです。
女性の気持ちを大切にしてくれる治療、薬だけの治療
薬は大きくわけると三種類あります。
- 体の環境が更年期に似た症状になる薬で筋腫を小さくする。
- 男性ホルモンのような作用がある薬で筋腫を小さくする。
- 妊娠した時と似たような状態になる薬で筋腫を小さくする。
しかし、どの薬もその場しのぎで手術前に使ったり、短期間だけ使ってみて経過を観察後、薬をやめると、また筋腫ができてしまったりと、体を無理やり違う環境にする為に、長くは使えないようです。
女性の気持ちを大切にしてくれる治療、手術での治療
手術は、筋腫が大きすぎる時や、筋腫による生理痛や貧血がひどすぎる時、痛みや周囲の内臓への圧迫、赤ちゃんが出るのに邪魔になる場合、筋腫をとれば妊娠の可能性があがる場合などに行います。
子宮全摘出手術。こちらは子宮内に筋腫がたくさんできている場合や、ひどい症状の際に行います。再発が少なく、一番確実に治る方法ですが、これから出産したい人には向いていない手術です。
筋腫のみ摘出手術です。こちらは子宮内の筋腫のみをとる手術ですが、小さな筋腫などは見逃してしまう可能性も高く、手術後にまた再発する可能性もあるようです。これから出産したい人には、こちらの手術が勧められるようです。
手術方法としては、内視鏡でお腹を少し切って行う方法や、膣から摘出するので、お腹にキズが付かない方法などやり方はいくつかあるので、主治医の先生に相談して自分の条件にあった手術法を選ぶこともできます。
子宮筋腫に関しては予防方法がないので、気を付けることはできませんが、ほとんどの症状が生理痛の延長なので、あまりにもひどい症状の人がいたら、子宮筋腫の可能性も考えて、1度病院に行くことをお勧めします。
まとめ
生理痛がひどい人は要注意!子宮筋腫とは
女性ならではの臓器に影響
生理痛の延長と感じやすい症状
女性の気持ちを大切にしてくれる治療、薬だけの治療
女性の気持ちを大切にしてくれる治療、手術での治療