生理には周期がありますが、一般的な周期通りに生理が来ず悩んでいる女性も多いです。生理期間が長くダラダラと出血したり、生理が終わってすぐに次の生理が来たり、40日以上経っても次の生理が来なかったりという 生理不順 は ピル で改善します。
生理不順はピルで改善
ピルの種類
ピルには大きく分けて、低用量ピル、中用量ピル、高用量ピルがあります。
高用量ピルは緊急経口避妊薬(モーニングアフターピル)として使用されるほか、治療目的にも使用されます。
中用量ピルも緊急経口避妊薬(モーニングアフターピル)として使用されますが、旅行などの関係で生理を早めたり遅らせたりすることも可能です。
他にも経口避妊薬として、子宮内膜症や子宮筋腫の治療薬としても使用されています。低用量ピルは経口避妊薬として有名ですが、名前の通りほかのピルに比べて女性ホルモンの含有量が最も低いことから副作用も少ないので、中用量ピルの代わりに処方されることが増えてきました。
生理不順に適用されるピルは
低用量ピルと中用量ピルが適用されますが、副作用が少ないことから低量用ピルが処方されることが多いです。
1.相性ピルはホルモン含有量が全て同じ物、2.相性ピルはホルモンの含有量が2段階に分かれているもの、3.相性ピルはホルモン含有量が3段階に分かれているものを指します。
3.相性ピルには中間増量型と斬増型の2種類があります。3.相性ピルの中間増量型は28日周期の真ん中あたりで黄体ホルモン量が増えるように調節されており、斬増型は卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスが健康な女性のホルモン分泌サイクルに一番近いといわれています。
しかしながら実際は個人で相性があるようなので自分の体質に合ったピルを飲むことが推奨されます。
また、ピルには21錠タイプと28錠タイプがあります。
どちらも28日を1周期としていますが、21錠タイプは21日ピルを飲んだら7日間薬を休むので、休薬後に薬を飲み忘れる心配がある、28錠タイプは7錠の偽薬が入っているので28日間毎日ピルを飲むので飲み忘れの心配が少ないという違いがあります。
なぜピルで生理不順が改善されるのか
ピルにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類が含まれています。生理周期はこの2つのホルモンのバランスでコントロールされています。
生理不順は何らかの原因でホルモンバランスが乱れ、月経が正常な周期で起こらない状態なので、ピルを服用してホルモンバランスを整え、生理周期を正常に戻すのです。
中でも3.相性ピルの斬増型が健康な女性のホルモン分泌サイクルに一番近いということで生理不順の改善に適しているといわれています。
ピルとの相性の見極め方
ピルは飲み始めに副作用として悪心・頭痛・乳房の張りなどが起こる場合があります。慣れてくるとこれらの症状はなくなりますが、2~3か月経っても副作用が消えない場合は別の種類のピルに変えてみると副作用が減ったりなくなったりする場合があります。
最も効果があり、副作用の少ないピルが相性の良いピルといえます。
ピルと病気の関係
ピルを服用することにより、卵巣嚢腫、乳腺症、子宮体がんや卵巣がんのリスクが減少するという報告があります。逆に血栓症のリスクが上がるという報告があるので、心筋梗塞や脳梗塞の家族歴のある人、高血圧の人、血糖値の高い人は服用前に医師と相談が必要です。
また、乳がんや子宮頸がんの発症率がわずかながら上がる可能性が示唆されていますが、低用量ピルではほぼ問題ないといわれています。
しかしながら、これらのがんを患っている人はホルモン薬をすでに飲んでいる可能性があるのでかかりつけの医師とよく相談してください。
まとめ
生理不順はピルで改善
ピルの種類
生理不順に適用されるピルは
なぜピルで生理不順が改善されるのか
ピルとの相性の見極め方
ピルと病気の関係