市町村の健康診断が充実し、多くの人たちがそれ以外の検査を個別に受診することは少ないと思います。しかし卵巣がんは自覚症状を感じにくく、早期発見は難しいとされています。だからこそ個々がより関心をもって検査を受診する必要があります。
今回は 卵巣 がん の 検査 を紹介します。
沈黙の臓器だからこそ定期的に受診しよう卵巣がん検査!(前編)
卵巣がんとは?症状は?
卵巣は左右対称に一つずつあり、思春期を迎えると体の成長に伴い脳からの指令を受けて女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンをバランスよく分泌させ、毎月の月経サイクルや排卵をおこす大きな役割を果たしています。
その卵巣の働きは成長と共に徐々に女性らしい体をつくりあげ、初潮後は妊娠のために精子を受入れやすい環境づくりをします。
しかし50歳代の閉経を迎えるころにはその働きも低下し、女性ホルモンの分泌の量も激減します。女性ホルモンの分泌量が減ることで身体的、精神的にさまざまな苦痛な症状をもたらせる更年期障害が起こります。
卵巣がん罹患者もこの閉経時期にあたる50歳代から60歳代がもっとも多く、死亡率は高齢になるほど高くなります。
卵巣がんはすい臓がんなどと並んでがんになったことに気づきにくい疾患です。初期の段階での自覚症状がほとんどないため、異変に気付いた時には既に転移などが認められる状態になっていることも多いようです。
ではどのような症状が出ることで気付き始めるのでしょうか。
ステージ1の初期の段階で片方だけの卵巣にがんが発症してもほとんど気づけない場合が多いためにもう片方の卵巣にもがんが転移してしまいます。
両方の卵巣ががん細胞に侵されると卵巣の被膜が破れて腹水がたまるようになります。寝返りが打てないほどたまると圧迫感で食欲が減退して呼吸もしづらくなります。
また腹水と同時に体のむくみも発生することで視感的にはじめて体の異変を感じるようになります。そしてがん細胞の圧迫によって膀胱が圧迫されて頻尿になります。
ステージ4の末期では腹腔内出血があったり、腹部のしこりが自身の触診でもわかるようになります。また肺や肝臓、骨までにも転移がみられることが多くなり、さまざまな箇所に痛みを感じるようになることで、はじめてしっかりとした自覚ができるようになる人もいます。
そして転移の場所によって黄疸を発症する場合もあります。卵巣は沈黙の臓器と呼ばれるだけあって、がんがかなり進行しなければ発見しづらい疾患です。だからこそ早期発見のために定期的に検査を受ける必要があるのではないでしょうか。
まとめ
沈黙の臓器だからこそ定期的に受診しよう卵巣がん検査!(前編)
卵巣がんとは?症状は?