ご自分が、ピロリ菌に感染しているかどうかについて心配でとりあえず知りたいと思われる方は多いものです。そのような場合ピロリ菌の検査には、どのような方法がありその費用としてはどのくらいかかるのかなどが気になります。
このような ピロリ菌 の 検査 やその 費用 などについてご説明します。
ピロリ菌の検査費用は、どの程度必要なのか
ピロリ菌の検査とは
ピロリ菌がいるかどうかを確かめる検査方法には、2種類の方法があります。それは、胃カメラを使用する方法と胃カメラ以外の方法です。
ピロリ菌の除菌治療を今後考えている場合には、健康保険が適用され比較的安く実施できるのは胃カメラでの検査となります。
胃カメラを使う方法では
胃カメラを使用して、組織を採取して行う生検迅速ウレアーゼ試験というものがあります。ピロリ菌の除菌治療前の診断でよく使用される方法でピロリ菌に感染しているかどうかが20分から1時間ほどで判明します。しかも費用も比較的安いものです。
また組織鏡検法という胃カメラを使用して胃の組織を採取してピロリ菌の有無を顕微鏡で調べるという検査方法もあります。この場合には検査結果が検査者の熟達度によって違ってくるという点が問題点となっています。
培養法では、組織鏡検法と同様に胃カメラを使用して組織を採取しピロリ菌を培養することでその有無を直接確認するというものです。検査の結果は、かなり信頼できるものとなります。
ただ培養がピロリ菌は難しい細菌ですので、偽性判定が時には出る可能性もありますので注意が必要となります。
胃カメラを使わない方法では
尿素呼気試験というものでは、まずご自分の息を検査前に風船のようなパックを膨らませることで取っておきます。その後錠剤の検査薬を飲み再び同様の方法で息を約20分後に取るというものです。大変簡単にできる検査です。
抗ヘリコバクター・ピロリ抗体検査というのは、ピロリ菌に対する抗体の有無を検尿や採血をして確認する方法です。特に人間ドックなどで実施されるピロリ菌検査は、この検査の尿検査で調べることが多いようです。
しかし検尿や採血で実施する検査なので簡単なのですが、検査の結果の信頼度としては低くなります。
例えばピロリ菌に感染した直後や免疫に異常がある場合では、陽性と出ません。さらに胃炎が進行している方で胃がんのリスクが高くなっているというような症状の場合や萎縮性胃炎がかなり広がった方では、ピロリ菌の量も減少していますので結果としては陰性となることがありますので注意してください。
また便中ヘリコバクター・ピロリ抗原検査というのは、便の中に排出されたピロリ菌の抗原があるかどうかを確認するものです。便を自宅でとって病院に提出すればよいので手軽に検査ができます。検査の信頼度も高い検査です。
ピロリ菌の検査費用とは
保険の適用となるのは、胃カメラでの検査ですが胃カメラで調べて慢性胃炎などの症状が発見できなかった場合には、ピロリ菌の検査費用は自己負担となります。その場合には、自己負担額は3万円程度です。
そして胃カメラで調べて胃潰瘍や慢性胃炎、十二指腸潰瘍などの症状がみつかった時には、保険の適用となります。その除菌終了までの費用のトータルは、3割負担の場合には1万円以内になるということです。
その内容としましては、最初のピロリ菌の検査から、除菌をする場合の除菌剤を1週間分、そして4週間後に除菌に成功したかどうかという再検査までの金額となります。
また尿素呼気試験では、患者の負担も比較的少なくピロリ菌の検査をできますし初診料込みで3,150円から9,000円位です。
ピロリ菌の検査では、保険診療の場合であれば病院によってもそれほど費用としては大きな差は出ません。しかし自由診療で自費負担になると病院により費用の幅がかなり大きなものとなりますので、ピロリ菌の検査を希望している方は、病院に事前に検査方法や費用などについて問い合わせることをお勧めします。
まとめ
ピロリ菌の検査費用は、どの程度必要なのか
ピロリ菌の検査とは
胃カメラを使う方法では
胃カメラを使わない方法では
ピロリ菌の検査費用とは