みなさん、不定愁訴(ふていしゅうそ)という言葉は聞いたことがありますか。この不定愁訴の愁(しゅう)という漢字は、秋のものさみしい気落ち(心)を表す文字です。愁訴という言葉で苦しさや悲しさを嘆いて訴えるという意味になります。
この言葉どおり、いろいろな症状が出て苦しいと訴えても、その訴えた症状が常に変化し、しかも原因がわからないという状態を医療用語で不定愁訴と呼びます。
まさに 女性 の更年期に現れるこの不定愁訴。自立神経失調症の 症状 (頭痛、めまい、動悸、のぼせ、発汗など)と精神神経的な症状(不眠、うつ状態)などが相互に作用して起きる症状です。この状態が日常生活に支障をきたすような段階になると、 更年期障害 と呼ぶようになります。