乳癌は、しこりを触診して見つけることが早期発見のためには重要であるとよく聞きます。しかし実は、皮膚が赤い状態になっている場合にも発見することができます。
湿疹のように見える赤みが 乳癌 の 症状 の 赤み だということがあるのですが、それは癌症状として深刻なのかどうかについてご説明します。
乳癌の症状の赤みが出るのは、癌症状として深刻なのか
乳房の赤みとは
乳房が赤く腫れている場合や赤い斑点が出ているという場合は、乳房が炎症によって腫れている炎症性疾患であることがあります。それとは異なり腫瘍が進行したことで悪性となり赤みが出る乳癌の場合があります。
乳癌の症状か炎症性の疾患であるのかを乳房が赤い場合に判断するためには、やはり詳しい検査を医療機関で受ける必要があります。
乳癌の早期発見のためには
初期に癌細胞を発見することができれば、乳癌の場合には腫瘍を手術ですべて切除するということも可能です。しかし乳癌の症状が進行してしまった場合では、ホルモン治療や放射線治療、化学療法などを行うことでの治療となります。
乳癌には、確立された予報法というものがなく誰もが女性であればなってしまうという可能性があります。特に肥満体系の女性や閉経後の女性は、乳癌のリスクが高くなります。
自己診断をするには、生理の終了後4日から5日頃に実施するのが適切と言われています。形の変形がないかとか皮膚の色が変色していないかなどを合わせてチェックし、しこりが触ってみてできていないかを確認します。
また人間ドックや健康診断を定期的に受診して早期発見や早期治療をすれば、健康的な生活をこれまでと同様に送ることができます。
乳房が赤い場合には
赤い腫れが乳房にある場合には、一般的には乳輪下膿腫や急性乳腺炎であるという場合が多いのです。しかし炎症性の乳癌でもまれに赤く腫れるということがありますので注意をする必要があります。
急性乳腺炎の場合には、授乳を初産婦が開始し、その数週間後によく起こる病変です。乳頭周辺や乳頭の皮膚に傷ができることで、乳管が細菌感染で閉塞し発赤や腫れ、疼痛みや腫脹などが起こります。
さらに急性乳腺炎が進行すると乳輪下膿腫になり、乳腺組織が膿腫形成し壊死することもあります。
もし赤い腫れが炎症性乳癌の場合には、特徴的な症状が他にも出ます。毛穴のくぼみが、乳房全体に目立つようになりオレンジの皮のように見えます。このような症状は、癌が乳房の皮膚のすぐ下にあるリンパ管に浸潤することで起きます。
皮下にあるリンパの流れが滞ることで、乳房の皮膚がむくむからです。オレンジの皮のように見える状態は、局所進行の乳癌の症状となり、すでに初期症状ではないので予後不良となること場合が多くなります。
急性乳腺炎と比較して、進行性乳がんでは疼痛というのはほとんどありません。しかし癌が局所的に大きくなり他の組織を圧迫するようになると疼痛が出るということがあります。
もし乳房が赤く腫れているのであれば、自己判断で急性乳腺炎だと判断せずに乳腺の専門医をすぐに受診してください。
炎症性乳癌とは
乳癌全体の約1パーセントが、炎症性乳癌という特殊な型になります。おもに乳頭周辺に発症するのですが、皮膚に腫れや赤みがみられるもののはっきりしたしこりはないというのが特徴です。
40代から50代の女性に一般的な乳癌と同様に多く発症するものですが、全年齢において発症する可能性があります。
炎症を起こしたかのように熱をもち皮膚が赤くなるために炎症性乳癌と呼ばれています。しかし皮膚炎などではなく乳房のリンパの流れを癌細胞がブロックすることで症状が皮膚に出たものです。
それは、皮膚の下の網の目のように張り巡らされたリンパ管に癌細胞が詰まることで起きる炎症です。腫れや炎症をリンパ液の流れが停滞することで、引き起こし進行した場合には、潰瘍ができてきます。
まれな乳癌ですが、転移も起こしやすく進行も早いため悪性度の高い癌です。このように湿疹のように見える赤みが、乳癌の症状からくる赤みだということもあります。
また病院で診てもらい診断がついた時には、他の部位にすでに転移しているという場合もありますので、1日も早く診断をするために乳腺科を受診してください。
まとめ
乳癌の症状の赤みが出るのは、癌症状として深刻なのか
乳房の赤みとは
乳癌の早期発見のためには
乳房が赤い場合には
炎症性乳癌とは