乳癌になった場合に乳癌の痛みというのは、どのようなものなのでしょうか。乳癌の痛みや症状について正しく理解しておくことで、乳癌の早期発見にもつながることがあります。
では、 乳癌 の 痛み は、どの段階でどのように出るものなのかご説明します。
乳癌の痛みは、どの段階でどのように出るものなのか
乳房に痛みを感じる場合は
乳房に痛みを感じると乳癌ではないかと不安になりますが、主な乳癌の症状としてはしこりです。乳房に痛みを感じる時には、他の原因が影響しているという可能性の方が高いのです。
乳房に痛みを感じる場合には、乳癌以外に良性の乳腺の変化が関係しており、しこりでも良性の線維腺種や乳腺症、乳腺炎などと思われます。
乳癌ではなく他の原因としては
線維腺腫は、10歳代の後半から40歳代の方によくある症状で乳房にできる良性腫瘍のひとつです。
原因は、女性ホルモンと関係がありビー玉のようにコロコロと動く感じの境界のはっきりしたなめらかなしこりが特徴となります。通常は、痛みはないのですがしこりが大きくなると痛みを伴うということがあります。
一般的には、線維腺腫のしこりは徐々に大きくなり2cmから3cmになるとそれ以上大きくはならず自然に止まります。その後は、縮んで消えるのですが、患者によっては急速にしこりが大きくなり特殊なタイプの葉状腫瘍というものになることがあります。
この場合には、悪性のものがまれにあるために切除をする必要があります。 しこりの大きさを確認するために半年か1年毎に定期検診を受けます。線維腺腫の場合には、乳癌になるということはありません。
乳腺症は、30歳代から40歳代の女性に多く発症し、乳腺の女性ホルモンによる良性の変化と言えます。症状は月経周期に伴い変化し何もしていなくても痛みがあったり、少ししこりの硬結部をおさえたり何かにあたると痛みを伴うことがあります。痛みは、徐々に月経が始まると落ち着いてきます。
凸凹したしこりが、月経前の1週間から10日ほど前になると両方の乳房に表れ、境目の不明瞭な平らなものです。乳腺症では、乳頭からの分泌液がみられることがありますが問題はなく、乳汁様の水っぽいものです。
しかし茶褐色や赤色の血性の分泌物が出た場合には、良性の乳頭腫や乳管過形成である場合が多いのですが、乳癌である可能性もありますので確認が必要です。
乳腺炎は、しこりや痛みがあり乳房が赤く腫れることが多いものです。原因は、乳汁が滞るとか細菌感染をすることで起こります。とくに授乳期に乳房内に母乳が溜まって炎症を起こす、うっ滞性乳腺炎や化膿性乳腺炎の細菌感染からのものです。
乳癌の症状としての痛みとは
乳癌の時におきる乳房の痛みというのは、どのような症状なのでしょうか。
乳癌の場合には、初期症状としては基本的には痛みという症状はみられません。しかし症状が進行した時には、痛みを伴うということがあります。
その症状としては、片方の乳房の一部分に特徴として痛みを感じるということがあります。それは、発生した部位やその広がり、また個人によって痛みの程度も変わります。
痛みから乳癌を発見するためには
乳癌そのものでは、痛みが生じるということはあまりありません。しかし何か痛みを感じるとか痛みに似たような違和感があるという症状から診察を受け、乳癌がみつかったという方もいます。
痛みが生じるということは、乳癌の症状としては基本的にはほとんどないのですが、少しでも痛みを感じるというのであれば何らかの変化がみられるサインという可能性もあります。
他の症状としてしこりや乳頭からの黄色や赤色、茶褐色などの分泌物で出ていないかとか乳頭乳輪部分や乳房の一部分にえくぼ状のくぼみやひきつれがないか、また変形や皮膚のただれなども調べてください。それが乳癌の症状となります。
また乳房のセルフチェックをぜひ実践してみてください。チェックは、月に1回程度、月経後の5日から1週間の間、閉経後の方であれば毎月決めた日にちに実施するといいです。そして検診も定期的に受けることをおすすめします。
まとめ
乳癌の痛みは、どの段階でどのように出るものなのか
乳房に痛みを感じる場合は
乳癌ではなく他の原因としては
乳癌の症状としての痛みとは
痛みから乳癌を発見するためには