口角炎は口の端が切れて痛む症状が出ます。口の周りは日常的に動かす場所ですので、口角炎になった患部は口を開けるたびに切れて治りにくくなりがちです。
このような症状を改善する 口角炎 の 市販薬 は、最近ではいろいろな種類のものが販売されておりますのでご紹介します。
口角炎の市販薬のどのような成分が、効果的なのか
口角炎とは
唇の両端がただれたり切れたりしている状態を口角炎といいます。口角炎になると口元を動かすたびに、患部が痛み傷も治りにくいという場合があります。そして荒れた患部が痛むためにストレスになるという方もいます。
口角炎の原因とは
口角炎になる原因というのは、さまざまです。そして原因によって選ぶ薬や対処方法などもその原因によって変わってきます。
口角炎の主な原因としては、連鎖球菌やブドウ球菌などの細菌やカビの一種であるカンジダに感染するということがあります。特に体力が弱っているような時には、免疫力が低下していますので真菌や細菌に感染しやすくなります。
また鉄分やビタミンの欠乏です。身体の免疫力が低下している時に、体内のB6やB2のビタミンが欠乏することで、口角炎の症状が出やすいのです。
さらに脂漏性皮膚炎やアトピーなどの皮膚疾患も原因となります。肌がアトピー性皮膚炎などで乾燥している場合には、口角が少しの刺激で切れてしまうということがあります。
アトピーの症状は、たとえ他の部位に出ない状態でも唇やその周りにだけアトピー性皮膚炎の症状が出るという場合があります。
またリップや口紅などの化粧品によって、起こることもあります。防腐剤などの添加物の成分が、口紅やリップクリームに含まれていることがあるので、それらの成分が刺激となって口の周りの皮膚へ発症するという場合があります。
口角炎の市販薬とは
口角炎になっても病院に行く時間がないという方や自宅でしばらく様子をみたいという方は、市販薬を使用することで対処することもできます。
口唇炎を治す市販薬には、軟膏タイプで患部に塗るものと錠剤タイプで飲むものがあります。
軟膏タイプでは、さまざまな種類のタイプの薬が販売されています。これらの薬には、抗炎症作用や殺菌作用、修復作用というものが基本的にはあります。塗るタイプの薬を選ぶ時には、次のような成分が配合されていると効果的です。
抗炎症作用としては、非ステロイドのグリチルリチン酸やステロイドのトリアムシノロンアセトニドが含まれているものにしてください。
また殺菌作用としては、セチルピリジニウム塩化物水和物やクロルヘキシジン塩酸塩が含まれているもので、アラントインが含まれていると修復作用の効果があります。
錠剤タイプとしては、主にビタミン不足が原因となる口角炎予防にむいています。一般的には、ビタミンB2が配合されたビタミン剤が販売されています。食後でないとビタミンB2 は、吸収されにくいのでビタミン剤は食後に飲んでください。
そして錠剤だけに頼らずにできれば、栄養バランスの良い食事を日常から心がけてください。
口角炎を早く治すには
日頃のセルフケアを口角炎にかかった場合や予防的にすることも重要です。
それは、口の周りをいつも清潔に保つということです。菌での感染で口角炎は発症するという場合が多いですので、歯磨きをして口腔内の清潔や石鹸で洗うなどして患部を清潔に保つ必要があります。こまめに唾液も優しく拭きましょう。
また皮膚の乾燥にも注意が必要で、炎症した患部が乾燥すると長引きます。そのために患部を必要以上にぬぐいすぎないとかなめない、また部屋が乾燥しすぎるのを防ぐことも大切です。
さらに刺激になるからい食べ物などは、控えるように注意してください。口角についた歯みがき粉は、刺激となりますのでしっかりと水で落としてください。
症状が軽い場合や予防としては、ワセリンを使用しましょう。軽症の口角炎の場合は、清潔に患部を保って皮膚と粘膜をワセリンで保湿してください。口角炎も早期に治りやすくなり、予防としても効果的です。ワセリンは、乾燥を防ぐために頻繁に塗ってください。
このような市販薬等を使用してもなかなか直りにくく、症状が何度も繰り返すという場合や5日間ほど使用しても改善がみられないという場合には、皮膚科や内科、歯科などの医療機関の受診をしてください。
まとめ
口角炎の市販薬のどのような成分が、効果的なのか
口角炎とは
口角炎の原因とは
口角炎の市販薬とは
口角炎を早く治すには