最近、昼間に眠くなったり自分だけ暑かったり寒かったりしませんか。または、眼球が飛び出してるような気がしたり、喉仏の下の辺りが腫れてたりしませんか。それは甲状腺ホルモンが関係してるかもしれません。
今回は、 検査 でわかる 甲状腺ホルモン の病気についてご紹介です。
甲状腺ホルモンの検査でわかる2つの病気
甲状腺ホルモンとは
甲状腺とは男性にも女性にもあるものですが、甲状腺に関する病気は男性よりもどちらかと言えば女性の方に多く見られます。
この甲状腺は、ホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌して血液の中に送り出すという重要な役割をしています。そしてそれは、私達の体の代謝が正常に行われるために必要なホルモンなのです。
異常を感じたら何科を受診?
甲状腺からホルモンが正常に分泌されて血液の中に送り込まれないと、さまざまな体の異常を感じます。それが上で述べた眼球の飛び出しや喉仏の下の辺りの腫れなどです。
他にも甲状腺ホルモンが異常に多く分泌された場合や、逆に少なく分泌された場合によって症状は異なります。それでは、異常を感じたら病院のどの科を受診したらいいのでしょうか。それは内分泌科や甲状腺科です。
「内分泌科」や「甲状腺科」なんて聞いたこともない、という人もいるかもしれません。「内分泌科」とは、幅広い病気を扱う科なのですが基本的にはホルモンが関係する臓器に関する病気を扱う科です。体に異常を感じて、「甲状腺かな?」と思ったら内分泌科または甲状腺科を受診しましょう。
もし、家の近くの病院にこれらの科がなければ、とりあえず内科を受診してみて必要であれば内分泌科や甲状腺科がある病院を紹介してもらうという方法もあります。
甲状腺ホルモンの検査とはどんな検査?
甲状腺ホルモンの検査方法は、血液検査です。この血液検査では何種類かある甲状腺ホルモンのうち、どのホルモンがどのくらい分泌されているかを調べます。調べるホルモンは、T3(トリヨードサイロニン)やT4(サイロキシン)、TSH(甲状腺刺激ホルモン)などです。
採血された血液中のこれらホルモンの量を基準値と照らし合わせます。これにより甲状腺ホルモンが正常に分泌されているか、多すぎないか少なすぎないかをチェックします。
そしてこの血液中の甲状腺ホルモンの量の数値を見ると、甲状腺ホルモンに関係するどんな病気なのかを特定することができます。
血液検査は病院にもよりますが、早くて数時間で結果が出ます。(但し、病院の外の機関に血液検査の結果を依頼しているいる場合はもっとかかることが予想されます。)
なお、妊娠中は甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値が低下します。そのため、妊娠中の場合は検査を受ける前に医師に妊婦であることを告げてから検査を受けた方が、検査結果の正しい判断と適切な治療につながります。
甲状腺ホルモンの検査でわかる2つの病気
血液検査を受けたら気になるのは血液結果ですね。甲状腺ホルモンの異常(機能低下)による代表的な病気は、「バセドウ病」と「橋本病」です。
バセドウ病とは甲状腺が腫れることによって起こる病気です。そして、橋本病とは別名「慢性甲状腺炎」とも呼ばれ、甲状腺ホルモンの分泌が十分でない状態の時にかかります。
甲状腺かな?と思ったら
甲状腺は、腫れてきたら喉仏の下を自分の手で触って腫れているのが確認できます。それに眼球が飛び出してきたら、鏡を見ればすぐにわかります。
しかし、自分だけ暑かったり寒かったり、昼間に眠くなったりまたは夜眠れなかったり、動悸、しびれなどの症状は他の病気の可能性もあるため、すぐに甲状腺ホルモンとは結びつかないかもしれません。
甲状腺ホルモンの病気は女性に比較的多く、ある程度ではありますが遺伝も関係しているといわれています。
もし家族や親戚が甲状腺に関連する病気になったことがある場合は、あらかじめどんな症状がでるのかをチェックしておき、いざ自分や家族に症状があらわれたら内分泌科や甲状腺科がある病院をすぐに受診しましょう。
まとめ
甲状腺ホルモンの検査でわかる2つの病気
甲状腺ホルモンとは
異常を感じたら何科を受診?
甲状腺ホルモンの検査とはどんな検査?
甲状腺ホルモンの検査でわかる2つの病気
甲状腺かな?と思ったら