成長期に関節が痛むなんてことは、良くある事ですが、痛みが長引いたり関節が動かしにくくなったりしてきた時は、見過ごさずに必ず病院にいきましょう。
ほっておくと関節の成長に大きな影響を及ぼし、日常生活に支障をきたしてしまうのが、 若年性特発性関節炎 です。
成長痛?と思ったら若年性特発性関節炎かもしれません。
若年性突発性関節炎とは?
成長期の女児に多く、膝、足首、手首、肘などの関節が、腫れたり動かしづらくなったりするのが、若年性特発性関節炎になります。場合によっては顎や、手の指の関節などにも発症することがあります。
特に朝方、関節の動きが悪くなり、痛みが出たりします。ひどくなると、朝起きて顔を洗うのすら辛くなり、歩くことや、走ること、荷物を持つことすらままならなくなります。
数週間のうちに、全身の関節に炎症が広がって行き、微熱が出るので食欲がなくなることにより、体重が減ったりします。ほっておくと関節破壊が進行して、関節としての機能が使いものにならなくなってしまいます。
成長痛と若年性特発性関節炎の違い
成長痛と若年性特発性関節炎の違いとしては、成長痛は治りが早いことです。ちょっとしたストレッチなどですぐに痛みがひいたり、その日は痛くても、次の日にはコロッと痛みを忘れてしまうくらい元気であれば、ただの成長痛です。
若年性特発性関節炎に関しては6週間は関節の痛みが続いたり、腫れたり、動かしづらくなってきたりして、膝や肘などの関節部分を動かすのが嫌で、軽く曲げた状態で痛みを緩和して生活しようとするので、肘や膝がほっておくとそのまま固まってしまって、成長に多大なる影響を及ぼします。
場合によっては、一か所だけでなく数か所の関節が腫れてきます。最初の症状だけはよく似ているので、長引くか、長引かないかで判断するとよいでしょう。
若年性特発性関節炎の歴史
昔は若年性慢性関節炎、若年性関節リウマチなどと呼ばれていましたが、最近では若年性特発性関節炎と世界的に統一された呼び方になっています。
名前の通り若い人に多く発症するので若年性と呼び、そして驚いたことに特発性は医学用語で原因不明という意味があり、病名に使われています。
そのために、関節炎と呼ばれるもののほとんどが、原因不明なものが多く、関節もそれぞれの箇所にあるので、いまだに完全に治す薬は開発されていません。原因も、不明で遺伝的なものが一番多いのではと言われていますが、ハッキリしたデータはありません。
若年性特発性関節炎の治療について
若年性特発性関節炎は、どの科を受診すればいいのでしょうか。一番良いのは、リウマチ専門の病院です。しかしながら、専門医も少ないので実際にはあまりそういう病院が近くにあることは、少ないのではないでしょうか。
その為に、内科や小児科でも十分に、見てもらえるようになっています。若年性特発性関節炎は、原因がわからないために、問診も重要となります。
ましてや、小さなお子様の場合は、自分自身で症状を説明できない場合があるので、常日頃から一緒に居る人が、朝の子供の状態をきちんと把握しておく必要があります。
問診のほかに触診、血液検査、画像診断なども行います。若年性特発性関節炎だと診断されると、基本的にはお薬の治療となります。炎症を抑える薬や、免疫抑制のための薬を処方されます。
しかしながら、若年性と呼ばれるだけあり、学校生活や私生活でも大きな影響を与える病気ですが、完治は難しいです。そして一番回復に重要なのは、家族のサポートとなります。
常日頃、関節に無理をさせない、腫れや痛みの度合いを常日頃から、気を付けてみてあげるのが、一番の薬になるのではないでしょうか。
まとめ
成長痛?と思ったら若年性特発性関節炎かもしれません。
若年性突発性関節炎とは?
成長痛と若年性特発性関節炎の違い
若年性特発性関節炎の歴史
若年性特発性関節炎の治療について